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都市の雪害度と除排雪システムの評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62601513
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

梅村 晃由  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90008821)

研究分担者 松本 昌二  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (80115120)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード豪雪 / 豪雪都市 / 雪害 / 雪害度 / 除雪 / 除排雪 / 除排雪システム
研究概要

豪雪都市において, 雪害を経済的に評価する根拠を確立するために, 都市のある地域で, ある時刻に何円の損害が生じているかを雪害度と定義し, これを積算する方法を先に提案した. 今回は, この方法を長岡市の代表的な商業地区, 工業地区および住宅地区に適用し, その有用性を検証した. このとき, 毎日の積雪の変化を推計するための除排雪分析法を導入し, 毎日の雪害度の変化を気象や除排雪作業の条件と関係づけて試算するようにした. 主な結果はつぎのようにまとめられた.
(1)観測地点は, 2km×5kmの平坦な市街地の中にあるにもかかわらず, 自然積雪深には, 場所によってかなりの差がみられた. 一般に, 繁華街では積雪が少なく, これは地域暖房および自動車の排熱が融雪を促進しているものと考えられる.
(2)商業地域では, 除雪が頻繁に行われ, 堆雪深は他の地域より低い状態に保たれた. このため除雪費用が高くなり, その分, 他の地域と比べて雪害度があがったと考えられる.
(3)自動車および歩行者の交通量は, 全ての地域でほとんど積雪の影響を受けておらず, 商業地域では, むしろ自動車交通量が増加する傾向さえみられた. 一方, バイクや自転車は, 積雪深が増えるにつれて交通量が減少することがわかった. これより, 本年度のような小雪のときは, 有雪時と無雪時で道路の利用率の変化はなく, 除排雪に要する費用が雪害度の主要部分をなすことがわかった.
(4)上記の結果は, 62年冬および63年冬のデータに基づいているが, この年はそれぞれ数年に1度, 2年に1度の小雪年であり, 雪害度の検証のためには, さらに, 大雪年についての調査が必要である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松本昌二 他: 土木学会第42回年次学術講演会慨要集. 4. 220-221 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 梅村晃由 他: 第6回日本自然災害学会学術講演会要旨集. 101-102 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 梅村晃由: サイエンス. 3. 66-77 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 梅村晃由 他: 日本機械学会論文集(B編). 53-491. 2037-2040 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 梅村晃由 他: 雪氷. 49. 203-210 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 梅村晃由 他: 自然災害科学.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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