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都市およびその近傍における断層活動度の地球化学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 62601518
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉崎 隆一  名古屋大学, 理学部, 助教授 (10022576)

研究分担者 大井田 徹  名古屋大学, 理学部, 助教授 (20022634)
鈴木 和博  名古屋大学, 理学部, 助教授 (90111624)
足立 守  名古屋大学, 理学部, 助教授 (10113094)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1987年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワード活断層 / 都市地盤 / 断層ガス / 断層水素 / 根尾谷断層 / 溶存ガス / 地球潮汐 / 地震予知
研究概要

本研究の目的は都市近傍における活断層の活動度を地球化学的に評価し, 都市における地盤, とくに地震との関係を検討するものである. この目的に添って, 本年度行った研究の実績は以下のように要約できる.
1.名古屋市を中心として断層とそれに関した露頭や湧泉の分布図を作製した. さらに中部地方の地震分布を参考として両者を対比し, 地球化学的観測点として有効な地点の選定を行った. その結果, 根尾谷断層系, 屏風山断層系, ならびに猿投断層系の露頭B至は湧泉が候補地として得られた.
2.上記と平行して地球化学的予備調査を行い, 湧泉におけるHe, CH_4断層露頭におけるH_2の発散および3の変動が活断層の活動と関連づけ得ることを明らかにした. 3.上記のうち, He, CH_4については既に愛知県湯谷温泉(中央構造線系), 岐阜県瑞浪温泉(屏風山断層系)において連続観測を継続中である.
また名古屋市にごく近い屏風山断層系のものと思われる深井戸(通称古川井戸)は基板の花崗岩中に深さ1600mまで穿孔された自噴井であり, 名古屋市の地盤活動を環視するに最適のものと考えられる. しかし, 遊離のガスをもたないので溶存ガスの連続観測およびその評価を行う必要がある. そこで溶存ガス組成の新しい分析法の開発を行うと共に20分間隔で5日間の連続観測を行い, 溶存ガスの組成変動が地球潮汐による歪変化と関係し合っていることを見出し, この井戸の地盤活動の環視のうえでの有効性を立証した. 4.断層露頭におけるH_2を連続観測するためのH_2計を開発し, 予備テストを断続中である. これは梶尾谷断層系の露頭に放置される.
5.上記4に関連して岩石破壊実験のときにとくにH_2が放出されることを見出し, 従来得られた地震活動の際のケースと対比し得た.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] R.Sugisaki & K.Taki: Geochemical Journal. 21. 23-27 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] R.Sugisaki: Journal of Geophysical Research. 92. 12523-12530 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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