• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新しい都市環境形成のための農地の緑地的価値と都市農業の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62602022
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京農工大学

研究代表者

梶井 功  東京農工大学, 農学部, 教授 (60041589)

研究分担者 松木 洋一  日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 助教授 (10102740)
武内 和彦  東京大学, 農学部, 助教授 (90112474)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード都市環境 / 都市農業 / 緑地 / 不動産経営農家 / 都市計画 / 都市的土地利用 / 農業的土地利用
研究概要

都市農業を我々は以下の三つの視点から捉え, 都市農家は"農のある街づくり"の担い手として, 都市社会の中で不可欠な存在であることを明らかにした. (1)農業生産からの視点, (2)都市環境整備からの視点, (3)都市農家の土地所有構造からの視点である.
(1)については, 軟弱野菜経営を典型とする高収益経営が市街地に立地していること. また, 都市生活に重要な位置をもつことなど, 従来にも増してその役割が期待されていることを明きらかにした.
(2)については, 都市農地の緑地空間などの非農業生産的機能に着目したものであり自然環境保全機能, アメニティ維持機能である. 本来, 都市農地や丘陵地・平地林がもっていたそのような機能が無秩序な宅地化によって破壊され, 都市における水害や土砂崩壊などの環境問題が発生していることを指摘した.
(3)については, 従来見落されてきた視点である. 都市農業の担い手である都市農家は, 農地の所有者であるだけでなくアパート・貸家などの不動産経営者でもある. 大都市の農家は戦前から戦後, とくに昭和40年代半ばにおいて農地と宅地の多面的土地経営構造を確立している. 都市農家は民間借家の建築, 供給を通して都市の一翼を担ってきたといえるのである. ちなみに, 昭和50年の経営で, 民営借家のうちどのくらいが農家によって供給されているかという点についての我々の試算結果では, 全国段階で37%, 三鷹市29%, 仙台市23%などの数字が得られている.
このような農家の多面的土地利用構造を都市社会の中でどのように計画的かつ合理的に評価・位置づけていくかが, これから各地でとりくまれるであろう"農のある街づくり"の課題である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 武内和彦,松木洋一: 都市計画. 145. 35-40 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 武内和彦,塚口孝彦: 農村計画学会誌. 6(2). 6-17 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi