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小規模汚水処理施設における高次処理実技の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62602520
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 強  京都大学, 農学部, 助教授 (80021707)

研究分担者 久馬 一剛  京都大学, 農学部, 教授 (80027581)
西口 猛  京都大学, 農学部, 教授 (20026454)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード小規模汚水処理 / 間欠曝気法 / 鉄接触材 / 脱窒 / 脱リン / 汚泥の農地還元
研究概要

小規模汚水処理施設における安定した処理機能の向上と, 窒素・リンの同時除去のための新しい高次処理方式を確立することを目的として, 回分式間欠曝気法による窒素除去と, 鉄接触材を使用したリン除去を組み合わせた窒素・リン同時除去法について, 室内実験と現地試験を行った.
1.ペプトン, 肉エキスを主成分とする人工汚水を用いた室内実験では, 鉄板浸漬の有無にかかわらず, 窒素は80%以上, BOD, CODについても90%以上の高率の除去が安定して得られており, 鉄板の浸漬が生物処理に悪影響を及ぼすことはとくに認められなかった. 一方, リン除去については, 鉄板浸漬前は平均24%の除去率で, しかも変動が大きく不安定であったのに対し, 鉄板浸漬後は除去率が急激に上昇し, リン去率能力の顕著な向上がみられた.
2.現地施設としては, 滋賀県秦荘町常安寺の施設を用いた. 小規模な汚水処理施設では流入汚水の量や濃度の時間変化が著しいのが特徴で, それに耐えうる処理機能が要求されるが, 本施設では処理水のBODは2〜3mg/l, T-Nは3〜4mg/lと非常に安定していた. 次に, リン除去については鉄接触材を浸漬しない場合でも50〜80%とかなりの除去が行われたが, 鉄接触材として有効長さ2.2m鉄筋588本(総表面積60.9m^2)を浸漬した結果, 90%以上の非常に高いリン除去率が得られた.
3.室内実験汚泥では鉄板浸漬とともにFe_2O_3, P_2O_5が急激に増加し, 鉄接触材のリン除去効果が明瞭に認められたが, 実施設汚泥ではP_2O_5の増加は認められなかった. 重金属類は一般に微量であり, また有効態リン酸の割合が著しく高いことから, ここで得られた汚泥は農地還元のための優れた資材になると考えられる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西口 猛: 農業土木学会論文集. 131. 19-24 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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