研究分担者 |
石田 愈 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016735)
只木 槙力 東北大学, 工学部, 教授 (20005226)
片山 俊 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (50029386)
佐田 栄三 京都大学, 工学部, 教授 (60023024)
佐野 信雄 東京大学, 工学部, 教授 (50010749)
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研究概要 |
分離プロセスを合理化し, エネルギー利用の高効率化をはかるべく, 次の諸研究を行った. 1.矢沢 彬:新しい分離平衡による製錬プロセスの省エネルギー化として, NiTi, NdFeなどの機能性合金を, 酸化物からCa還元により直接製造する実験を行い, 可能性を示した. 2.佐野信雄:粗シリコンから気相を経ずに高純度シリコンを狙うべく, 問題元素を検討し, Pを眞空溶融法で, BをCaO-SO_2系フラックスで除去するため, 基礎実験を行った. 3.片山俊:微量有効成分の超臨界分離をめざし, 超臨界クロマトグラフ利用の平衡溶開度測定装置を開発した. 混合系の臨界終点付近では溶解度の圧力依存性が大で, 有効な分離が可能となる. 4.豊倉 賢:高圧晶析による省エネルギーをめざし, 80%ベンゼンーシクロヘキサン融液を212MPaまで加圧し, 析出ベンゼンの量, 粒径, 純度を調査し, 減圧時の発汗現象の効果も調べた. 5.徳田昌則:超臨界アンモニアとB_2O_3からBNを製造する実験を300atm, 500°Cまで行い, 随伴現象の影響を調査した. また水溶液系で600°C, 1000atmまでの反応装置を製作した. 6.佐田栄三:生体における分離反応を利用し, 精製度, 収率の高いバイオプロセスを確立することをめざし, アフィニティ分離に適した抗体を得る方法, 選択透過性を持たせ酵素反応を有利に進めること等につき実験を行った. 7.只木槙力:連続式電気泳動法により各種両性電解質を分離すべく, 混合アミノ酸につき実験及び理論解析を行った. 移動過程の把握, 緩衝剤の選定などを通じ, 最適条件を探索した. 8.石田 愈:発電システムの高効率化をめざし, 固体電解質を用い空気からの酸素分離と燃料の内部ガス化分離を包含する燃料電池を作製し, 性能改善点を指摘した. 9.橋本伊織:空気の省エネルギー高度分離を具体例とし, 蒸留塔の特性解析を行い, 諸因子間の関係を明らかにし, 収率に及ぼす必要エネルギー量, フィードの組成, 圧等の影響を調査した.
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