研究分担者 |
飯倉 善和 国立公害研究所, 総合解析, 研究員 (30109897)
清水 浩 国立公害研究所, 火気環境, 主任研究員 (30109904)
笠井 啓一 東京大学, 工学部・電気学科, 助手 (70010923)
曽根 悟 東京大学, 工学部・電気学科, 教授 (10010711)
浜田 喬 国際学術情報センタ, 教授 (70013191)
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研究概要 |
本年度は輸送機関の転換による地域交通エネルギー需要変化の分析の基礎となる下記の3項目の検討を進めた. (1)地域交通需要に関するデータベース整備と総合評価システムの構築 地域交通需要に関する各種データを収集すると共にその整合性を検証し, 多量な地域情報を効率的に処理, 分析するためにその全体傾向を直ちに把握可能な表示システムを含むデータ管理システムの構築を進めた. 特にODデータと断面交通量の相互交換を可能とす経路選択モデル, 道路条件をマクロ的に集約したデータから走行条件などを求めるパッケージを整備し, また電気自動車転換における省エネルギー効果と電力需要への影響を車種別に分析した. (2)実使用状況における電気自動車のエネルギー消費量の定量的評価 電気自動車の省エネルギー効果の評価モデルの信頼性をあげ, シミュレーションモデルの妥当性を検証するための実車実験の準備を進めた. またモデルの一般化により現実的な諸条件における各種エネルギー消費特性の評価を行い, 各種のガソリン車を電気自動車に転換した場合の省エネルギー効果を定量的に評価した. (3)電気鉄道などの集約的代替交通機関の代替可能性の検討 電気鉄道を中心とする集約的代替交通機関による代替可能性とその効果をマクロ的, 定量的に分析するための基礎データを収集した. 特に自動車交通を代替するために利用者から見たサービス/コストを高めるための方策, あるいは道路交通領域に電気エネルギーを使った輸送機関の可能性を検討し, 所要時間, 運転間隔, 運賃などに対する利用者のモード選択への姿勢に関する調査結果を用いて, 交通機関選択モデルの検討を行った.
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