研究分担者 |
薄井 洋基 山口大学, 工学部, 助教授 (20107725)
新井 邦夫 東北大学, 工学部, 教授 (10005457)
笠岡 成光 岡山大学, 工学部, 教授 (10032921)
古澤 健彦 東京大学, 工学部, 助教授 (20011083)
富田 彰 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (80006311)
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研究概要 |
1.11種類の石炭を3000K/Sの昇温速度で迅速乾留し, 液状生成物収率は熱分解フラグメント生成時の水素炭素原子比と良好な相関があることを示した. また, 石炭チャーのガス化に関して, ガス化特性に及ぼす熱分解条件の影響を評価する方法と触媒ガス化反応機構の提出を行った. (京大・橋本) 2.二段反応器を用いて石炭熱分解生成物の二次反応に及ぼす操作条件の影響を検討し最適制御の指針を得た. 次に褐炭のガス化における触媒作用に関してTPD法により炭素表面の含酸素官能基の挙動を明らかにした. また, 高温ガス脱硫剤として銅担特触媒を開発し高活性を得た. (東北大・富田) 3.一塔四分割粒子循環系流動層を用いて, スチーム利用効率に大きく影響する酸素の反応経路を検討し, 酸素は生成ガスではなくチャーと反応することを明らかにした. また, ガス化反応に有効な活性点数と素反応速度の評価法を確立し, 活性点数の差が炭種の差であることを示した. (東大・古澤) 4.石炭ガス化生成ガス中の有機硫黄の直接乾式脱硫方式では, Ca,Na,K化合物の1成分系, 2成分系700°C付近で有望であること, 間接脱硫方式ではFe_2O_3,CuO,Fe_2O_3-MgO,CuO-TiO_2の2成分系, Fe_2O_3-CuO-ZrO_2の3成分系がそれぞれ500°C付近で優れていることを見い出した. (岡山大・笠岡) 5.太平洋炭を試料として, 超臨界ガス抽出条件とその残渣のガス化特性の関係を検討した結果・抽出率の増加に伴いガス化反応性が向上することを明らかにした. また, この抽出率の向上には, 抽出ガスとしてテトラリンが優れているつことを見い出した. (東北大・新井) 6.石炭ガス化炉への原料供給技術として石炭-水スラリーの製造工程におけるスラリーの安定性について検討し, 短時間のテキリトロピー試験で安定性の判別が可能であることを示し, スラリーの最適調製の評価法を確立した. (山口大・薄井)
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