研究分担者 |
新庄 浩二 神戸大学, 経済学部, 教授 (80030667)
黒田 昌裕 慶応義塾大学, 商学部, 教授 (50051636)
天野 明弘 神戸大学, 経営学部, 教授 (30029912)
斎藤 光雄 神戸大学, 経済学部, 教授 (20029911)
伴 金美 大阪大学, 経済学部, 助教授 (30027578)
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研究概要 |
1.石油および非燃料一次産品価格の中期予測 エネルギー・非燃料一次産品世界貿易モデル作成の一環として, 石油および非燃料一次産品世界価格決定の年次計量モデルを開発した. これを用いて1987〜91年における一次産品世界価格の動向を予測した. またこの研究では, 石油および非燃料一次産品の需給と価格の中期的な動向を明らかにするため, 予測シミュレーションを行い, 7地域の輸出学に関する予測誤差の検定を行った. 2.エネルギー需要の国内価格への影響 モデルの推定とシミュレーション26部門の生産関数の2段階CES関数による推定を完了した. これによって, エネルギー価格の経済全体への波及過程の分析を行い, 1979〜80年の石油価格上昇と1984〜86年の石油価格下落がもたらす日本経済への影響の非対称性を検討した. 「逆石油ショック」がもつプラスの影響は「石油価格ショック」のマイナスの効果にくらべて小さいことが明らかになった. 3.エネルギー価格体系変化の分析と政策の評価 産業連関分析の方法を利用して, 原油等の輸入財価格ならびに労働資本などの諸要素投入価格変化の製品価格変化に与える影響を計測した. 石油製品についてみると, 全体として価格の変動はコストの変動にきわめてよく対応している. 最近の下落局面においてもこのことは確かめられる. 電力料金に関しては, かなり明瞭な規制ラブが存在する. 1983年から87年にかけての石油価格の低下過程で, 電力料金の理論値を現実値との乖離はやや拡大している.
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