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樹皮ポリフェノール成分を固定化した吸着剤による海水中のカランの捕集

研究課題

研究課題/領域番号 62603521
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

藤井 盈宏  新潟大学, 工学部, 教授 (70092723)

研究分担者 塩谷 信一郎  新潟大学, 工学部, 教務職員 (70162576)
谷口 正之  新潟大学, 大学院自然科学研究科, 助手 (00163634)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードウラン / 吸着剤 / 海水 / 針葉樹樹皮 / ポリフェノール酸 / ジアゾ化ポリスチレン / 固定化 / 硝酸
研究概要

研究目的:昨年度までの研究において針葉樹樹皮を硝酸のホルマリン処理をすることによって, 海水中のウランの吸着剤を製造しうることが明らかになった. しかし, 2のようにして作った吸着剤は樹皮中に含有されている炭水化物や, 硝酸処理による窒素富化のため, 海水中で腐敗して長期の使用に耐えない. 樹皮中の成分中ウラン吸着に有効な成分を分離して, これをもつて吸着剤を製造すれば, 腐敗に対する抵抗性と同時に吸着能もまたもとの樹皮よりもはるかに向上するのではないかと期待して本研究を行った.
研究成果:樹皮はスギ及びシベリヤカラマツの樹皮を用いた. 樹皮はエーテル, エタノール, 熱1%カセイソーダで順次に抽出された. このようにしてえた分別抽出物のうち, エーテル抽出物は, その構成成分よりウランの吸着能はないと考えられるので, 低分子量のフェノール誘導体の混合物であるエタノール抽出分, および, ポリフェノール酸よりなるNaOH抽出分について, それぞれジアゾ化ポリスチレンに固定化, ウランの吸着能を比較した. 対照として, 硝酸-ホルマリン処理樹皮及び抽出残渣の吸着能とも比較した. 結果は予期に反し, 硝酸-ホルマリン処理樹皮の吸着能が一番優れていた. 一方, 固定化エタノール抽出分, 固定化NaOH抽出分, 抽出残渣の吸着能は, 三者共ほとんど同じ値を示した.
以上のことより, 樹皮の抽出成分を固定化して吸着剤を製造する試みは, 吸着能の向上をもたらさないことと, 製造コストの必然的な上昇とから, 効果がないと結論できる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Michihiro Fujii: HOLZFORSCHUNG. 42. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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