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フッ素を含む新規グラファイト層間化合物の合成, 物性と機能発現のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 62604009
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

東原 秀和  京都大学, 工学部, 助手 (40026141)

研究分担者 中島 剛  京都大学, 理学部, 助教授 (50026233)
榎 敏明  東京工業大学, 理学部, 助教授 (10113424)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードインターカレーション / グラファイト層間化合物 / フッ素 / 金属フッ化物 / 高電導度 / 高エネルギー密度リチウム電池 / 機能材料
研究概要

1.インターカレーション機構の解析と作製プロセス, 新規化合物の合成
(1)単体フッ素-グラファイト系におけるインターカレーション
単体フッ素と高結晶性グラファイトとの低温長時間反応(50°C, 1〜6ヶ月)によって, イオン性フッ素-グラファイト層間化合物CxFが生成することを見い出した. この反応は極微量のHFの存在によって強く触媒される. インターカレーション反応に関与する化学種(F_2-HF)のad initio MD計算の結果, F_2…HF超分子の生成と, この錯体へのグラファイト層からの電荷移動相互作用によって, 自発的にインターカレーションが進行することが明らかにされた.
(2)F_2+HF溶液中における非揮発性金属フッ化物のインターカレーション
非揮発性金属フッ化物あるいはその塩であっても, F_2+HF溶液中における置換的インターカレーションによって, 空気中でも安定な層間化合物CxMFy(M=Sn,pb,B,Bi)を生成することを見い出した. この反応系は, インターカレーションに不可欠とされていた従来の物性的しきい値を越えて, 新規なフッ化物-グラファイト層間化合物の作製プロセスに新たな指針を与えるものである.
2.格子構造, 電気的性質と物性・機能
CxFyとも, sp^2グラスファイト構造は完全に保存されており, 10^5S/cmの高いab-面内伝導度と金属的性質を示す. 特にCxFの伝導電子は自由電子に近く, 電荷移動量と結晶子径は, それぞれ0.25, 〜300〓である. また, CxFのC-軸伝導度は194Kに極小値を示し, 金属→半導体転移が見い出された. さらに, CxF, CxMFy/1MLiclo4-PC/Li試験セルは, 4〜4.2Vの高い超電力を示し, 高エネルギー密度一次電池活物質としての可能性を示した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hidekazu Touhara: Synthetic Metals. 18. 549-554 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hidekazu Touhara: Synthetic Metals. 23. 461-466 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hidekazu Touhara: J.Fluorine Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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