• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

物性の異なる材料の組み合せによる生理機能賦活化効果発現型人口臓器材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62604012
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

野一色 泰晴  岡山大学, 医学部, 助手 (60033263)

研究分担者 宮田 暉夫  日本医用高分子材料研究所, 所長
森 有一  東レ株式会社, 基礎研究所, 主任研究員
山根 義久  小動物臨床研究所, 所長
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード超極細ポリエステル繊維 / 人口血管 / コラーゲン / ゼラチン / 生体親和性 / 生理機能賦活化
研究概要

物性の異なる材料を組み合せて用いることより, 生体機能を賦活化させて, 材料周囲に生体自身の生理的活動としての器管を形成させることを目的として, このような生体の機能を引き出すための材料, そしてその材料のもつべき物性, そしてそれらの組み合せ等の研究を行い, 生理機能賦活化効果発現型人工臓器開発のための基礎的資料を得た, 我々はすでに人工血管を研究の場として本研究のための基礎的研究を行ってきた, その結果, 人工血管を植え込むと, 生体自身がその材料を枠組として新しく血管壁を形成してゆく. その過程を観察し, 種々の条件を負荷したり, 特殊環境をその場に導入した結果, 一般に用いられているポリエステル布製人工血管で, 特に定有孔性人工血管の場合, 新生血管壁形成が著しく遅延するが, ポリエステル繊維を従来のものより約100分の1程度の太さまで細くすることによって, 細胞活動を活性化し, 血管壁形成を促進させることを認めた. さらにコラーゲンやゼラチンが共存することによって, その治療を促進させることも認めた. このような事実は, 従来用いられていた材料でも, 材料のサイズを変化させたり, 特性の異なる材料を組み合せることによって, 生体機能を引き出し, 器管を形成させることが出来ることを明らかに示すものであった. このようなことから, さらにそのポリエステル繊維の太さを変化させたり, 繊維表面の親水性度を変化させた場合の, 細胞との親和性を評価した結果をもとに, 細胞が本来もっている生理機能を材料がどこまで引き出せるかの研究を併せて行った. その結果, 繊維は細ければ細い程良いこと, および疎水性繊維より親水性繊維の方が親和性が高いこと, またゼラチンやコラーゲンを併用する場合に, 精製したコラーゲンよりも熱高性させて, 構造上の変化を来した変性コラーゲンや高性ゼラチンの方が, 細胞との親和性がすぐれていること等を明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 野一色 〓晴: 繊維学会誌.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 野一色 〓晴: 人工臓器. 16. 1248-1251 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 野一色 〓晴: 人工臓器. 15. 1906-1907 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 野一色 〓晴: 外科診療.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuharu Noishiki: Vascular Surgery. 6. 401-411 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuharu Noishiki: Trans.American Society for Artificial Internal Organs. 32. 309-414 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuharu Noishiki: "Artificial Heart 2 small caliber vascular graft for aorta-coronary bypass,having temporally-artificial and permanently-natural antithrombogenicity and natural Vessel compliance" Spring-Verlag,Tokyo Berlin Heidelbelg New York, IN PRESS

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuharu Noishiki: "Muktiphase Biomedical Materials New evaluation method of antithrombogenicity of biomedical Polymers" VNU Science Press,Netherland, IN PRESS

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi