研究分担者 |
手塚 育志 長岡技術大学, 工学部, 助手 (80155457)
塩見 友雄 長岡技術大学, 工学部, 助教授 (10134967)
今井 清和 長岡技術大学, 工学部, 教授 (60115102)
野坂 芳雄 長岡技術大学, 工学部, 助手 (30134969)
藤井 信行 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (50011119)
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研究概要 |
臭素を含むポリアクリロニトリルのポリジメチルアミノエチルメタクリレートの光グラフト(1), ポリアクリルニトリルヘのポリスチレンスルホン酸ソーダの光グラフト(2), ポリウレタンへのポリアミンのグラフト(3), ポリビニルアルコールへのポリアミンのグラフト(4)る成功した. (1), (3), (4)は四級化して正荷電を持たせた. (1)を用いて正荷電膜, (2)を用いて負荷電膜を作製し水の透過特性が良い条件を定めた. これらの荷電膜を用いて牛血清アルブミンの透過実験を行った結果, 正荷電膜ではアルブミンの等電点(PH4, 7〜4, 9)付近より高いPHでは透過率の著しい上昇がみられた. これに対して負荷電膜では等電点より高いPHでは透過は少ないが低いPHでは急激に上昇した. 一方, γ-グロブリンの透過は著しく小さく, PH依存性は見られなかったが, この結果に関しては今後の検討を必要とする. また負荷電膜を用いて等電点より低いPHにおいて, アルブミンおよびγ-グロブリンの混合液の透過実験を行った結果, 透過液中でのアルブミンのグロブリンに対する濃度の著しい増大が認められた. 今後上記(1), (2), (3), (4)により作製した膜に関し各種血しょう蛋白の透過におよぼす電荷密度, 細孔サイズ, 溶液のイオン強度などの因子の影響を調べ蛋白分離の最適条件を決定する. 同時に種々の分子量のデキストラン, 正荷電を有するジエチルアミノエチルデキストラン, 負荷電を有するデキストランサルフェートを用いて透過実験を行ない荷電型限外濾過膜の特性を評価して理論的考察を行う.
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