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生体機能性高分子ラテックスの合成とその分散・擬集性に関する界面化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62604592
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

須澤 利郎  広島大学, 工学部, 教授 (20034291)

研究分担者 白浜 博幸  広島大学, 工学部, 助手 (60127660)
玉井 久司  広島大学, 工学部, 助手 (40106802)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード高分子ラテックス / スペーサー / ゼータ電位 / 分散擬集性
研究概要

1.スチレン/アクリル酸共重合体P(St/AA)ラテックスを乳化剤不在系で合成し, この粒子表面にカルボジイミド反応を利用してスペーサーを導入した. スペーサーとして, ヘキサメチレンジアミン(HMD)を用い, その導入量の異なるラテックスを数種合成した.
2.導入に用いたP(St/AA)ラテックス及びHMD導入ラテックスのζ電位を, 顕微鏡電気泳動法により測定した結果, P(St/AA)ラテックスのζ電位は全てpH領域で負値を示すのに対し, HMD導入ラテックスのそれは等電点を示し, 両性ラテックスの性質を示すことが明日らかになった. これらの等電点は, HMD導入量の増加と共に,アルカリ側にシフトすることが示された.
3.P(St/AA)ラテックス及びHMD導入ラテックスのpH変化及び塩濃度に対する分散・凝集性として, ストップドフロー分光光度法により凝集速度の変化を測定した. その結果, pH変化に関して, pH5〜7において最大凝集速度が観察された. これらの最大凝集速度を示すpHは, 一般にコロイド凝集理論から予測されるpHすなわち等電点と異なり, アルカリ側にシフトすることが明らかになった. また, これらの最大凝集速度を示すpHは, HMD導入量の増加と共に酸性側に移行することが認められた.
以上, 抗体等の共有結合固定化などが可能な生体機能性高分子ラテックスとしての, HMD導入ラテックスの表面物性, 分散・凝集性を検討した結果, これらのラテックスは等電点を有し, これに伴い, 中性pHにおける分散安定性は低下することが明らかになった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hisashi TAMAI: J.Colloid Interface Sci.116. 37-41 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hisashi TAMAI: J.Colloid Interface Sci.18. 176-181 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hisashi TAMAI: J.Colloid Interface Sci.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hisashi TAMAI: J.Appl.Polym.Sci.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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