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励起分子の前期解離と非断熱相互作用のダイナミックス

研究課題

研究課題/領域番号 62606517
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関神戸大学

研究代表者

加藤 肇  神戸大学, 理学部, 教授 (60030780)

研究分担者 馬場 正昭  神戸大学, 理学部, 助手 (80189729)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード励起分子 / 前期解離 / 非断熱相互作用 / レーザー分光 / Na_2分子 / Cs_2分子
研究概要

1.Na_2分子のA^1Σ+^^+__u状態とb^3π_u状態間の摂動と, それのスペクトル線の強度とスペクトル線形に対する影響に関する研究を行なった. ドプラー効果によるスペクトル線の広がりが生じない様な偏光飽和分光法を活用し, A^1Σ+^^+__u(u=8)←X^1Σ+^^+__u(u=0)遷移に帰属されるスペクトルを同定した. J=1〜10において, 著しく強度の滅少とスペクトル線の分裂(微細構造)が見出された. 微細構造が観測されたのは, A^1Σ+^^+__u状態とb^3π_u状態との間の摂動によりA^1Σ+^^+__u状態にb^3π_u状態が混合したことを明確に示すものである. 遷移強度は励起状態に^1Σ+^^+__u状態の混合の割合がどの位あるかに依存して決ること. スペクトル線の分裂の大きさは^3π_u状態の混合がどの位あるかに依存して決ること. を明確にし, 観測結果より状態混合の割合を求めることが出来た.
2.Cs_2分子のD^1Σ_u状態, C^1π_u状態の前期解離と非断熱相互作用に関する研究を行なった. 励起状態C^1π_uとD^1Σ_uが近接しており吸収帯が重なっている. このため従来の方法では分離出来なかったが, 我々は分光器で検知する発光波長を選択し, 波長連続掃引可能なシングルモードレーザーを用いて励起スペクトルを測定することにより, D^1Σ+^^+__uとC^1π_uを分離して検知することに成功した. これによりD^1Σ+^^+__u状態の精度の高い分光定数を決定すると共に, RKR法でポテンシャルエネルギー曲線を求めた. さらにD^1Σ+^^+__u状態^1cC^1π_u状態は, 核間距離5.85〓, エネルギー16700cm^<-1>でポテンシャルエネルギー曲線が交差していることが明確になった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加藤 肇: Journal of Chemical Physics.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 横山 和重: Journal of Chemical Physics.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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