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キラル塩基を活用する新規不斉増殖系の反応設計

研究課題

研究課題/領域番号 62607519
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

塩入 孝之  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20012627)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード不斉合成 / キラル塩基 / 不斉増殖 / 不斉アルキル化 / 不斉アルドール反応 / 不斉酸素酸化 / 不斉相間移動触媒 / エナンチオ選択的反応
研究概要

効率よい不斉合成法の開発は, 現代有機合成化学の中心的課題といってよかろう. 我々は新規不斉増殖系の反応設計を目標として, 不斉源としてキラル塩基を分子設計し, これを触媒あるいは反応剤として用い, 不斉アルキル化反応, 不斉アルドール反応, ならびに不斉酸素酸化反応を検討した.
1.不斉アルキル化反応
我々はL-バリン及びD-α-フェニルグリシン由来のキラル塩基を設計し, これらを用いるエナンチオ選択的不斉アルキル化反応を検討した. 基質としてはフェニル酢酸及びヒドラトロパ酸を用い, これをエチル化した. 最高不斉収率20%前後であったが, 反応の遷移状態モデルを提案することが出来た.
2.不斉アルドール反応
不斉アルドール反応としてエチル〓-ブチルケトンとベンズアルデヒドの反応をとりあげ, 1.で用いたキラル塩基を利用するエナンチオ選択的な不斉アルドール反応を検討した. その結果n-ブチルリチウムの量が化学収率及び不斉収率に大きく影響すること, また反応温度は低過ぎても高過ぎても具合悪く, -10°〜-40°Cが最適であることが判明した. 現在のところ最高不斉収率は68%である.
3.不斉酸素酸化反応
我々はキラルな相間移動触媒を用いる, 環状ケトンのエナンチオ選択的酸素酸化による, α-ハイドロキシケトンの不斉合成を検討した. その結果キラルな相間移動触媒としては, シンコニン由来のものが最もよく, 最高不斉収率79%を達成することが出来た. この不斉酸素酸化反応は, 室温でこのような高い不斉収率の得られることが特徴である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Akira Ando: Journal of Chemical Society , Chemical Communication.656-658 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Akira Ando: Journal of Chemical Society, Chemical Communication. 1620-1621 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Moriyasu Masui: Tetrahedron Letters.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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