• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

音声特徴抽出法の高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62608010
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関早稲田大学

研究代表者

白井 克彦  早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)

研究分担者 笠原 博徳  早稲田大学, 理工学部, 講師 (30152622)
小林 哲則  法政大学, 工学部, 助教授 (30162001)
中島 隆之  電子総合研究所, ハ゜ターン情報部, 部長
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1987年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
キーワード音声生成モデル / 音道モデル / 音声パワースペクトル包絡(PSE) / 極・零推定法 / ベクトル量子化 / 量子化分布 / 聴覚実験 / ホルマント
研究概要

音声の特徴抽出を行う場合, 音声信号中に音声情報がいかなる形で埋め込まれているかを追求しながら, これらの効率的な抽出方法を開発していくことが必要である. 本研究では次の4つの側面からの問題に取り組んだ.
1.生成モデルに基づく方法……音声生成モデルの精密化を行い, これから得られるパラメータの内, 有効性の高いものを有機的に組み合げ特徴抽出を行う. 本年度は母音モデルと子音モデルの融合を考え, 調音器官に対応する母音調音モデルの声道モデルへの変更を試みた. その結果, 声道モデルによってもほぼ正確に母音の推定を行うことができた.
2.音声パワースペクトル包絡(PSE)に基づく方法……PSEを『短時間パワースペクトル特性において周波数軸上で零周波数を原点として基本数時間隔で標本化した値を原データ系列とし, そこから雑音成分を除いて推定される最適値である. 』と定義する. これを対数スペクトルパワー次元で余弦級数展開モデルで表してパラメータ推定を行った. その結果, 従来困難であった/mo/と/noの対の零を明確に捉えることができた.
3.ベクトル量子化(VQ)に基づく方法……音響量を多角的に把握した上でベクトル量子化を適用し音響特徴と音韻特徴とのより有効な対応関係の確立をめざす. 本年度は量子化分布と呼ぶベクトル量子化頻度からなる特徴量を提案し, 音声信号中の話者性を捉えることを試みた. 具体的には, この特徴量により話者性を考慮した単語予備選択実験を行い, その有効性を確かめた.
4.聴覚実験に基づく方法……母音知覚における周波数構造の影響に関して検討を行った. その際, 口膣形状に応じてホルマントの分類を行い前口膣, 後口膣の共振周波数に対応するものをそれぞれFホルマント, Bホルマントとした. これらのホルマント間の関係の母音知覚に対する影響を調べたが, 今後は子音を含めて音韻境界が他の環境要因にどの程度影響されるかを調べていく.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Shirai: Presented at European Conference Speech Technology.

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 白井克彦: 電子情報通信学会論文誌 D. VOL.J70-D NO.6. 1181-1188 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2023-01-13  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi