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モノクローナル抗体のがん診断, 治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 62614502
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

橋本 嘉幸  東北大学, 薬学部, 教授 (90072412)

研究分担者 北絛 博史  東北大学, 薬学部, 助教授 (90004621)
益子 高  東北大学, 薬学部, 助手 (30157200)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1987年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
キーワードヒト膀胱がん / モノクローナル抗体 / がん尿診断 / がん抗原不均 / 性-マウス増殖関連抗原 / アドリアマイシン / 抗体修飾リポソーム
研究概要

種々のヒトがん細胞に対するモノクローナル抗体を作成し, がん診断, 治療への応用を計ることを目的として研究を行い以下の成果を得た.
1)ヒト及びラット膀胱がん細胞を抗原として作成したモノクローナル抗体のうち3つの抗体を選んでサンドイッチ法によりがん患者の尿診断を行なった結果, 健常人, 血尿では各々1例を除き全例が陰性であったが, 膀胱がん患者での陽性例は90例中60例(67%)と高く, また, 胃がん, 大腸がん, 膵臓がんでも陽性率が高く, この方法により, これらのがんの尿診断が可能なことが示された.
2)ヒト膀胱がん組織の連続切片を作成し, 膀胱がんに選択性をもつ種々のモノクローナル抗体を用いて対応抗原の分布を検索した結果, がん組織における抗原分布の不均一性が認められた. この結果はモノクローナル抗体の治療への応用を計るに当って重要な知見である.
3)がん細胞に広く発現している増殖関連抗原gp125抗原に対するモノクローナル抗体としてヒト並びにラット系のものは昨年度までの研究で作成されたが, 本年度の研究で, より基礎実験に有用なマウス系のモノクローナル抗体が作成された.
4)抗がん剤含有一抗体修飾リポソームのがん治療への応用について研究をすすめてきたが, 本年度はヒト膀胱がんの治療への応用を目指して反応性の高いモノクローナル抗体を選別し, またリポソーム内への含有量を増大でき, その抗がん効果も高いアドリアマイシンを含有させた抗体修飾リポソームを作成した. このリポソームは試験管内での反応で, 膀胱がん細胞に選択的に結合し, 細胞障害活性を示した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Toshiyuki Tanaka: J. Biochem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiyuki Hashimoto: NCI Monograph. 3. 89-94 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Nishimura: Cell. Immunol.107. 32-39 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Yagi: Jpn. J. Cancer Res. (Gann). 78. 721-728 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Toshio Takahashi: Cancer. IN PRESS.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Yokota: Gastroenter. Japo.22. 565-570 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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