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家族正大腸腺腫症関連遺伝子の単離と解析

研究課題

研究課題/領域番号 62614503
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

湯浅 保仁  群馬大学, 医学部, 助教授 (80111558)

研究分担者 山本 昭子  群馬大学, 医学部, 助手 (70092012)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1987年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
キーワード家族性大腸腺腫症 / 遺伝病 / ポリープ / 大腸癌 / 癌遺伝子
研究概要

家族性大腸腺腫症(FPC)におけるポリープ発生に関連した遺伝子を同定するため, ポリープと正常大腸粘膜において発現量に差のあるcDNA7ローンの単離を試みた. はじめに, 正常大腸粘膜及びFPC患者のポリープよりcDNAライブラリーを作製した. 正常及びポリープからのプローブを用い分別的ハイブリダイゼーション法により, ポリープまたは正常粘膜で発現の高いcDNAクローンを検索した. その結果, ポープの方で, より発現の高いcDNAクローンを2株得た. 正常細胞の方で, より発現の高いクローンはまだ得られていない.
また, FPC発症よ関連した癌遺伝子を検出するため, DNAをNIH3T3細胞に導入したあとヌードマウスに移植して腫瘍を形成するか否かを検討した. FPC患者のポリープ6例, 大腸癌1例, 抹消血リンパ球2例について調べたところ, 全例でAlu配列陽性の腫瘍が形成された. この中で癌遺伝子の存在が確かな2例につき詳しく解析した. rasを含む10種類の癌遺伝子を各々プローブとしたハイブリダイゼーションにより, 1例のポリープ由来癌遺伝子はN-rasであることがわかった. もう1例は抹消血リンパ球由来で, 調べた癌遺伝子のどれとも反応せず, まだ調べていない既知の癌遺伝子か, 新しい遺伝子と考えられる. 現在, EMBL3ファージを用いてこの遺伝子のクローニングをおこなっている.
最近, FPCの原因遺伝子が染色体の5番にあるらしいことが欧米で報告された. 日本人のFPCでも同じ部位に異常があるか否かを調べるため, 同じプローブを用いて検討した. 11家系54名について調べたが, ヘテロになったのは1家系3名のみで, 他はホモのため充分な解析ができなかった. 結論を出すには更に多くのプローブ及び家系を集めて検討する必要がある.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Yasuhito Yuasa: Japanese Journal of Cancer Research (Gann). 78. 1036-1040 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuhito Yuasa: Asian Medical Journal. 30. 295-303 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Masayoshi Namba: Mutation Research. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Akiko Yamamoto: Proceedings of the Japanese Cancer Association. 46. 151 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kosaku Sakamoto: Proceedings of the Japanese Cacner Association. 46. 32 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 湯浅 保仁: 日本分子生物学会年会要旨集. 10. 86 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 湯浅 保仁: "目でみるがん研究" 東京大学出版会, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 湯浅 保仁: "癌の臨床分子生物学" メジカルビュー社, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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