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新しい作用機作をもつ抗がん剤の合成と特性

研究課題

研究課題/領域番号 62614510
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

首藤 紘一  東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)

研究分担者 影近 弘之  東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
橋本 祐一  東京大学, 薬学部, 助手 (90164798)
遠藤 泰之  東京大学, 薬学部, 講師 (80126002)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1987年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
キーワード癌治療薬 / テレフタル酸アリリド / カルコンカルボン酸・分化 / 分化誘導 / レチノイン酸 / リセプタータンパク / 転移
研究概要

従来の癌治療薬は癌細胞の殺傷を目的とした細胞毒性物質であり, 宿主に対しても強い毒性を示し, 効果には限界がみられる, 本課題では, 従来の研究で本研究者らが発見した, 新しい細胞分化の調節物質の癌治療薬としての展開を意図している, 特にテレフタル酸アニソドおよびカルコンカルボン酸に関して構造活性相関の研究から, 構造的・薬力学的に特徴のある化合物の合成と生理作用の確認を行った.
立体構造の固定したスチルベンカルボン酸の誘導体を合成し, s-sym型の立体構造の化合物に強い活性を確めた, このことは, 従来, 証明なくして考えられていたS-trans型構造が活性に関与するとの考えに逆の結果であり今後の分子設計においての基礎データである. テレフタル酸アニリドについても類似の結論がえられた.
生物活性に関しては, カルコンカルボン酸の一つch55はニワトリ卵(胚)を用いた癌細胞の転移実験系において, メラノーマB16の種々の臓器への転移を著しく抑制する.
生物活性と関連する生化学的研究としてオルニチンデカルボキシラーゼの抑制, 上皮増殖因子の結合促進が確められた, また, 細胞性のL41イン酸結合タンパクへの結合力がしらべられたが, 従来知られている活性物質の中で最も強力な化合物であるch55が, このタンパクに全く結合しないことがわかった. このことはレチノイン酸結合タンパクは生理法性に決定的に重要なタンパク, 即ちリセプタータンパクではないことを示唆している. 真のリセンプタータンパクの深索のための基礎研究を開始した.
臨床へ応用するための毒性試験を, アメリカガン研究所の要項により開始した, 本試験の結果によって臨床用量が決定される予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 首藤 紘一: ファルマンア レビュー. 23. 51-62 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 遠藤 泰之: テトラヘドロン. 43. 3695-3704 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 遠藤 泰之: テトラヘドロン. 43. 2241-2247 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本 祐一: Chem.Pharm.Bull. 35. 3190-3194 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本 祐一: Jpn.J.Cancer Res.(Gaun). 78. 211-215 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 首藤 紘一: 化学と生物. 25. 5-8 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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