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T細胞抗原受容体およびNK細胞表面膜受容体を介する細胞内二次シグナルの生成機構

研究課題

研究課題/領域番号 62614530
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関札幌医科大学

研究代表者

佐々木 輝捷  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (00045494)

研究分担者 佐々木 洋子  札幌医科大学, 医学部, 講師 (60045424)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードGTP結合タンパク質 / T細胞受容体 / CD3複合体 / ホスホリパーゼC / フッ化アルミニウム / GTPγS / GDPβS / OKT3
研究概要

ヒトT細胞株JURKATの膜標品の用いて, GTPγSおよびフッ化アルミニウムによるポリホスホイノシチド・ホスホリパーゼC(PLC)の活性化を証明した. この結果は, GTP結合タンパク質(Gタンパク質)に共役したPLCがJURKAT細胞に存在することを示している. しかし, 抗CD3抗体刺激によるPLCの活性化を膜標品を用いて再現することには成功しなかった. そこで, 緑のう菌サイトトキシンを用いて細胞を処理することにより, ヌクレオチドに対し透過性にしたJURKAT細胞を調整し, これを用いて, 抗CD3抗体刺激によるT細胞受容体(TcR)/CD3複合体を介するPLCの活性化を検討した. 抗CD3抗体であるOKT3によるPLCの活性化は, いかなる濃度のGTPγSによっても活性化されることがなく, 10〜100μMのGTPγSにより強く抑制された. この結果は, TcR/CD3複合体を介するPLCの活性化にGタンパク質が関与しているとした場合, 説明困難である. OKT3によるPLCの活性化は, NaFによっても抑制され, この抑制作用はAlcl_3によって増強された. 即ち, フッ化アルミニウムが, OKT3によるPLCの活性化を抑制する. また, Gタンパク質の拮抗阻害剤であるGDPβSは, OKT3によるPLCの活性化を全く阻害しなかった. これらの結果は, TcR/CD3複合体を介するPLCの活性化には, Gタンパク質が関与していない事を強く示唆している. JURKAT細胞においては, GTPγSやフッ化アルミニウムでGタンパク質を活性化すると, TcR/CD3複合体を介するPLCの活性化が抑制されることから, この細胞には, PLC活性を調節する抑制性のGタンパク質が存在すると推定される. 現在, TcR/CD3複合体を介するPLC活性化に働くトランスジュサータンパク質の同定および抑制性Gタンパク質の同定を試みている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 佐々木 輝捷: FEBS Lett.218. 87-92 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 輝捷: Microbiol.Immunol.31. 583-595 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 洋子: Microbiol.Immunol.32. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 輝捷: J.Immunol.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 洋子: J.Biol.Chem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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