研究課題/領域番号 |
62614531
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
斎藤 政樹 自治医科大学, 医学部, 教授 (60012762)
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研究分担者 |
元吉 和夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (80137702)
中村 充 自治医科大学, 医学部, 助手 (20198237)
大田 雅嗣 自治医科大学, 医学部, 講師 (90160514)
北川 誠一 自治医科大学, 医学部, 講師 (50133278)
野尻 久雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (70180742)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1987年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | ガングリオシド / 分化誘導 / レチノイン酸耐性HL-60変異株 / 合成シアロ糖化合物 / 糖鎖構造特異性 / シグナル伝達 / 天然シアロ糖脂質ガングリオシド / 分化方向決定機序 / 分化誘導現象 / クローン増殖 |
研究概要 |
(1)顆粒球系分化誘導剤レチノイン酸(RA)耐性変異株RA^r-HL-60は親株に比べ、著明な総ガングリオシド量の低下、特にネオラクト系ガングリオシド分子種が凡そ1/6に減少していた。親株をRA処理すると顆粒球系分化と共にネオラクト系分子種が有意に増加するが、耐性株では未分化細胞のままで分化現象は起らず、ガングリオシド・パターンも全く変化しなかった。耐性株にガングリオシドの前駆体の中性糖脂質の集積は認められず、寧ろ親株に比べやや減少していることから、耐性株のガングリオシド量の著減はシアル酸転移酵素の活性低下のみに基づくものではなく、スフィンゴ糖脂質全体の合成能力の低下によるものと考えられる。また親株細胞と同様に、外来性ネオラクト系ガングリオシド分子種の存在下に、容量(至適濃度は1.0μM)及び時間経過に依存して増殖が抑制され、顆粒球系成熟細胞へ分化した。この事実はネオラクト系ガングリオシド合成がRAでの分化誘導に基本的に重要で、変異株ではこのステップが欠損しているために分化誘導されないのであり、外来性ガングリオシドによってこのステップがバイパスもしくはリプレイスされるために分化すると予想される。 (2)ガングリオシド類縁体のシアロ糖化合物α-シアロコレステロールに骨髄性白血病HL-60細胞に対する増殖抑制能と分化誘導活性が見出された。光学異性体のβ-シアロコレステロールには分化誘導活性が殆ど認められなかったことから、この活性にはα異性体嗜好性があるものと考えられる。分子の立体構造と活性との相関は合成ガングリオシドGM3の単球系分化誘導活性におけるα体、β体において観察されたものと同一性がある。天然体ガングリオシド類に比較すると、α-シアロコレステロールの生物活性はやや低い。 (3)精製ガングリオシドGM_3を[^3H]NaBH_4を使ってトリチウム標識し、HL-60細胞への結合、取込み、代謝を分析して、分化誘導に至るまでのシグナル伝達過程の解析を開始した。
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