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性決定因子R100のtra領域の分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 62615506
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

大坪 栄一  東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (10158800)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有性生殖 / 接合 / DNA伝達機構 / 負の制御遺伝子 / tra遺伝子群 / anti-mRNA / 正に制御する遺伝子 / DNA結合蛋白質
研究概要

我々は既にR100の接合に必要な遺伝子を含む領域(tra)33Kbの1/3以上に相当する領域の塩基配列を決定した. 本年度においては特に興味のあるoriT-(tinP)-traJ-traYとtraI-finO領域を解析し, 次の結果を得た. (1)負の制御遺伝子finOとfinP:finO遺伝子は, もう一つの遺伝子finPと協同し, tra遺伝子群を負に制御する. 本研究に於て, finOが約21Kdの蛋白をコードする遺伝子であることを示した. プラスミド下にもfinO遺伝子が存在するがそれが挿入因子IS3により不活化されていることも明らかにした. 一方, finPは, 約90塩基からなるRNAをコードする遺伝子であり, その産物はtra遺伝子群を正に制御する遺伝子traJのmRNAとは逆向きに転写されるanti-mRNAであることを明らかにした. (2)正に制御する遺伝子traJ: traJ遺伝子の塩基配列を決定すると共に, traJ遺伝子制御下にあるオペロンの最初の遺伝子であるtraYがtraJ遺伝子の有無により, その発現が変動することを実証することにより, R100のtraJが確かに正の制御を行うことを明らかにした. (3)traY遺伝子物産の解析: traY遺伝子産物を, TraY-Collagen-LacZの複合蛋白質として精製し, それをcollagenaseで処理することによって単離できることを示した. 複合蛋白質とcollagenase処理により得られる蛋白がともにDNA結合蛋白質でありoriT領域と特異的に結合するものであることがわかった. これらの蛋白のN末のアミノ酸を決定することにより, traY遺伝子はTTGを開始コドンとするものであることも明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Yoshioka: J.Bacteriol. 169. 619-623 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] S.Inamoto: J.Bacteriol. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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