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酵母における細胞複製の制御

研究課題

研究課題/領域番号 62615507
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

宇野 功  東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (60114401)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード酵母 / 細胞増殖 / イノシトールりん脂質
研究概要

イノシトールりん脂質の細胞機能における役割, 特に細胞複製における役割について研究を行った. イノシトールりん脂質に関与する突然変異株を分離するためにイノシトールりん脂質に対するモノクローナル抗体を作製し, その抗体を電気穿孔法を用いて細胞またはプロトプラスト化した細胞を処理することによって, その抗体に感受性株を単離する方法で開発した. イノシトールりん脂質の中でキーサブスタンスはPIP2であることから, まずPIP2に対する抗体を常法に従って作製した. そしてこの抗体で細胞を処理すると細胞は一時的に増殖を停止する. イノシトールりん脂質の哺乳動物の研究結果から類推すると, 細胞周期のG1期に必要ではないかと考えられた. そこで温度感受性でG1期に停止する突然変異株を多数分離した. これらの株について抗体に対する感受性を調べた結果, 感受性になった株が5種類と耐性になったが1種類単離することができた. 感受性株の内2種類の株は制限温度下でPIP2を電気穿孔法により細胞に導入してやると細胞増殖が回復した. この結果はPIP2が細胞増殖に必要であることを示している. さらに哺乳動物ではイノシトールリン脂質代謝について解析が進みつつあるが不明な点が多い. 酵母においてもその生化学的性状を明らかにする必要があるので, PIからPIPを合成するPItinose, PIPからPIP2を合成するPIPkniseの活性の測定法を確立した. またこの逆反応を行うホスファターゼについても同様に行った. さらに中間代謝産物の定量法をも確立し, イノシトールりん脂質の代謝を追究することが可能になった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] D.-Y. Shin,K.Matsumoto,H.Iida,I.Uno,and T.Ishikawa: Molec.Cell.Biol.7. 244-250 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Oyha,I.Uno,T.Ishikawa and Y.Anraku: Eru.J.Biochem.168. 13-19 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] I.Uno,H.Mitsuzawa,T.Oshima,and T.Ishikawa: Molec.Gen.Genet.210. 187-194 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] D.-Y.Shin,I.Uno,and T.Ishikawa: Curr.Genet.12. 577-582 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] I.Uno,T.Oshima and T.Ishikawa: Exp.Cell Res.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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