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大腸菌細胞分裂のCAMPによる調節

研究課題

研究課題/領域番号 62615512
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

駒野 徹  京都大学, 農学部, 教授 (30026413)

研究分担者 内海 龍太郎  近畿大学, 農学部, 講師 (20151912)
酒井 裕  京都大学, 農学部, 助教授 (60089117)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード大腸菌の細胞分裂とcAMP / cAMPによる細胞分裂調節 / cyaの発現調節と細胞分裂制御 / cAMPによる細胞伸長 / fic変異とcAMPによる細胞伸長
研究概要

1.cya遺伝子の発現調節と細胞分裂制御. cya遺伝子の発現制御を調べるため, cyaプロモーター領域とlacZをプラスミド上で融合させ, pCL1を作製した. pCL1をもつ大腸菌にcAMPを加え, 各濃度におけるβ-ガラクトシダーゼの活性を測定した. cAMP濃度が高くなるとβ-ガラクトシダーゼの活性が低下したことから, cyaの発現がcAMPによって抑制されることが明らかとなった. cyp株ではcya-lac融合遺伝子の発現はcAMPによって影響を受けなかった. 以上の結果はcAMP-CRP複合体がcya遺伝子の発現を負に制御していることが明らかとなった.
2.大腸菌の細胞周期とcya遺伝子の発現. cya-lacZ融合遺伝子を用い, 細胞の同調分裂時にcyaの発現がどのように変るかを調べた. 細胞の同調培養はdnaA(TS)菌を用い, 培養温度を42°Cから30°Cにシフトすることにより行なった. pCL1を含む大腸菌では, 同調培養開始後40-50分間はβ-ガラクトシダーゼの活性は増大し, この間細胞分裂は起らなかった. その後に細胞分裂が起こっている時にはβ-ガラクトシダーゼの活性の増大はみられなかった. 細胞分裂が終り, 細胞伸長が始まるとβ-ガラクトシダーゼの活性の増大が再び観察された. 以上の結果は, 細胞伸長時にはcyaの発現が促されており, 細胞分裂時には抑えられているということを示している.
3.cAMP要求株の単離. このように, 細胞分裂においてcAMPが重要な役割を果していることから, どのような遺伝子発現を調節しているかを知る手がかりとしてcAMP要求株の単離を試みた. cya株にTn10を用いて変異を与え, cAMP要求株を単離することに成功した.
4.考察と展望. fic変異株は高温で, cAMP存在下で細胞伸長を起すが, ficタンパク質がcAMPとどのような関連をもっているのかを解明する. fic遺伝子の構造を解明する.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] R.Utsumi,M.Noda,M.Kawamukai,T.Komano: Agricultural and Biological Chemistry. 51. 465-469 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kawamukai,R.Utsumi,W.Fujii,T.Komano: 18th FEBS Meeting, Ljubliana,Yugoslavia,June 28-July 3, Abstract,FR2.43. 266 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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