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減数分裂休止因子の構造とその遺伝子について

研究課題

研究課題/領域番号 62615513
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 英明  京都大学, 農学部, 助手 (80093243)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード減数分裂休止因子 / cAMP / 卵母細胞
研究概要

1.ペプチド性の減数分裂休止因子の分離と精製
卵丘細胞をもつ卵母細胞を卵胞膜細胞層と顆粒膜細胞層に接着させて培養すると卵胞膜細胞では影響はみられず, 顆粒膜細胞に減数分裂再開始抑制作用が認められた. 本年度において顆粒膜細胞から分子量6000ほどのペプチド性の抑制因子を大量に分離し, 約3500倍にまで精製するのに成功した.
2.ペプチド性の減数分裂休止因子の作用機序
本因子の作用機序に関し仮説を国際誌(International Revieu of(ytology)に発表した. すなわち顆粒膜細胞は抑制因子を産生し, 抑制因子は顆粒膜細胞表層に配置される. 抑制因子の作用は卵丘細胞を通して顆粒膜細胞と卵母細胞とが接着することにより発現している. ゴナドトロピンの作用により卵丘細胞間に酸性ムコ多糖, 特にヘパリン様因子が蓄積するとヘパリン様因子によって抑制因子の作用が中和され, 卵母細胞は抑制因子の作用から解放され減数分裂を再開始する.
3.減数分裂休止におけるcAMPの役割
細胞内の調節因子としてcAMPは重要な働きをしているが, 減数分裂再開始に先だち, 卵母細胞内cAMPレベルの低下を観察した. またcAMPの誘導体を与えたり, cAMPの産生分解酵素の活性を調節することにより減数分裂の再開始が抑制されることを明らかにした.
4.減数分裂休止に関与するcAMP増強因子
卵胞液を低濃度のcAMPとともに培養液に加え, 卵母細胞を培養すると顕著な減数分裂再開始抑制作用を示す. 本年度において本因子の分離, 精製を行ないその構造を検討し, サイクリックアデノシンピロリン酸に加え, ヒポキサンチンも当該因子の1つであることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sato,E.: International Review of Cytology. 106. 1-33 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 英明: 産婦人科の世界. 39. 319-325 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,E.: Poultry Science. 66. 1053-1058 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,E.: Biology of Reproduction. 37. 371-376 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,E.: Endocrine Research. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 英明: 日本受精着床学会誌. 4. 29-34 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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