研究分担者 |
飴山 實 山口大学, 農学部, 教授 (90022053)
木村 光 京都大学, 食糧科学研究所, 教授 (80026541)
大村 智 北里大学, 北里研究所, 副所長 (90050426)
村尾 澤夫 熊本工業大学, 教授 (00081472)
遠藤 章 東京農工大学, 農学部, 教授 (60126290)
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研究概要 |
微生物の新しい機能開発を行うために, 本研究では有用微生物を効率よく, 的確に探索できる系の構築を行い, その系を用いて探索している. 鵜高は有用蛋白質の分泌生産に適した真核微生物を探索した. 多量の菌体外蛋白質を生産するが, 菌体外プロテアービを生産しない系状菌を探索し, 遺伝子操作を行うのに適した菌としてトリコデルマ ビリディ等を選定した. 遠藤は, トリコデルマ菌の生産するコニンギン酸が解糖系酵素グリセロアルデヒド3リン酸脱水素酵素(GAPDH)の特異的阻害剤であることを見出し, それがGAPDHと非可逆的に結合して失活させること, 動物培養細胞でグルコースからATP生産を完全に阻害すること等を明らかにした. 村尾は既知のプロテアーゼの特異的阻害剤S-PIによって阻害されないことを指標として新しいブプテアーゼを探索した結果, 新規な酸性プロテアーゼを生産する高熱細菌を発見した. そのプテアーゼは作用至適PH3.2, 至適温度70°Cを有した. 大村は, 動物9ベロ細胞の生育を阻害するがメバロン酸により阻害の消失する物質を糸状菌の培養液から探索した. この物質はコレステロール合成を阻害する. 新しい物質であった. また, 放線菌の培養液から長鎖アシルCoA合成酵素を特異的に阻害する新物質トリアシンAとBを得, その阻害作用を明らかにした. 木村は, 酵母細胞の増殖や細胞活性を制御する因子としてメチルグリオキサール(MG)が重要な役割を果たしていることを見出し, その合成と分解代謝について詳細に検討した. さらに, それらの代謝に関与する酵素の遺伝子のクローン化を行っている. MG還元酵素とグリオキサラーゼI遺伝子の増幅を行った結果体積8倍のジャンボ酵母が得られた. 飴山, 新補酵素ピロロキノリンキノン(PQQ)の高度生産菌を土壌より取得し, PQQを増殖に必要とする培養条件下で検索を行う系を設定した. PQQと菌の整理との関係を示した.
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