研究分担者 |
中沢 晶子 山口大学, 医学部, 教授 (40053053)
山崎 真狩 東京大学, 農学部, 教授 (60011889)
小林 泰夫 広島大学, 生物生産学部, 教授 (10013319)
小河原 宏 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (00097198)
東江 昭夫 広島大学, 工学部, 教授 (90029249)
|
研究概要 |
1.サッカロミセス属酵母のガラクトース代謝系遺伝子のプロモーターを利用した発現ベクターを効率よく用いるためには, 正の調節遺伝子GAL4の併用と正しいターミネーターの挿入が有効であることが明らかにされ, 第二の正の調節遺伝子GAL11の全塩基配列が決定された. 2.ジゴサッカロミセス属酵母から分離された3種のプラスミドの全塩基配列が明らかにされすでに知られていた2種の結果とを併せてプラスミド間の類縁関係が推定された. 3.枯草菌の胞子形成過程の初期に関与する遺伝子SPO II Gを含む約10KbのDNA断片の全塩基配列が決定された. 見いだされた3つのオープンリーディングフレーム(ORF), I, II, IIIのうちSPO II G(ORFII)はσ^<29>因子であることが確認され, ORFIIIも新たなσ因子であることが推定された. 4.枯草菌染色体上の任意の領域を増幅させる一般法が確立された. すなわち, cat(または, turβ)遺伝子を持つコスミドカイブラリーを用いて枯草菌を形質転換し得られるCm(または, Tm)耐性株中ではクローン化領域そのものが増幅しているはずであり, また実際的40Kbの領域が増幅していた. 5.ストレプトミセス属放射菌に広い宿主域を持つアクチノファージR4とプラスミドPIJ364を用いて作られたコスミドPR4C1およびその誘導体が多くの同放線菌に導入可能であることが確認された. 6.Streptomyces KanamyceticusよりS.lividans1326, PIJ702をそれぞれ宿主, ベクターとして7.5KbのDNA断片としてカナマイシン耐性遺伝子をクローン化し, 調節領域, コード領域, 転写開始点等が明らかにされた. 7.Pseudomnas属のクローニング宿主P.cepacia PCJ102およびE.coliとの間のシャトルベクターPTS1209が確立した.
|