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枯草菌spoOA遺伝子の発現と利用

研究課題

研究課題/領域番号 62616507
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

池内 俊彦  大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (20093362)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード胞子形成 / 細胞分化 / 枯草菌 / 遺伝子発現 / 遺伝子工学
研究概要

既に, 枯草菌の胞子形成開始遺伝子spoOAをクローン化し, 全塩基配列を決定したが, 本研究では, spoOA遺伝子産物(SpoOA蛋白質)の機能を詳細に解析すると共に, その機能を利用した, 物質生産への応用の技術を開発することを目的とする. SpoOA蛋白質は, 267アミノ酸残基からなる, 分子量30Kの蛋白質である. そのN末端側半分がSpoOF蛋白質と, そのC末端側半分がSpoOB蛋白質とアミノ酸配列の相同性を持っている. さらに, SpoOA蛋白質は, 大腸菌のOmpR蛋白質などの正の転写調節因子とアミノ酸配列の相同性があること, 又, spoOA変異株では, σ28特異的プロモーターからの転写が見られないこと, から正の転写調節因子である可能性が強い. SpoOA蛋白質を精製し, その機能を詳細に解析する目的で, 大腸菌内での多量生産系を作製した. spoOA遺伝子の蛋白質指定領域をプラスミド上のPtacプロモーターの下流に挿入し, 大腸菌内で誘導発現させたところ, SpoOA蛋白質は, 全蛋白質量の15%に達した. SpoOA蛋白質を, ホスホセルロース・DNAセルロース・セフアクリルの各カラムクロマトグラフィーを行なって精製した. 精製された(大腸菌由来の)SpoOA蛋白質のN末端アミノ酸配列を決定したところ, N末端のメチオニンがホルミル化されていた他は, 枯草菌由来のものと同一であった. したがって, 大腸菌由来のSpoOA蛋白質を使って, その機能を解析することができる. まず, DNA結合能を調べたところ, DNA結合活性を持っていた. 今後は, SpoOA蛋白質の転写調節活性を明らかにし, その活性を利用した有用遺伝子の効率的転写系の開発を行なう. 一方spoOA遺伝子自身の発現の翻訳レベルでの調節機構, 特にTシグナルによる調節機構を解析する. そして, Tシグナルを有用遺伝子の効率的翻訳系に利用できるかどうか, その有用性を調べる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ikeuchi,T.: European Journal of Biochemistry. 167. 233-238 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 池内 俊彦: 生化学. 60. 32-36 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 了: "タンパク質のふしぎ" 読売新聞社, 227 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 池内 俊彦: "タンパク質3.生物編" 東京化学同人, 352 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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