研究分担者 |
中尾 真 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (10013781)
香川 靖雄 自治医科大学, 医学部, 教授 (30048962)
小澤 高将 名古屋大学, 医学部, 教授 (80022771)
安楽 泰宏 自治医科大学, 医学部, 教授 (20012643)
二井 將光 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (50012646)
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研究概要 |
生体内で行われているエネルギーの授受と転換は, 生命活動の根底をなすものである. バイオエナジェティックスはこの基礎生体反応の過程と共役する多くの事象を対象とし, 生物学の全分野に根をおろした基礎学問領域である. 本研究では, 「重点領域研究・バイオエナジェティックス」の全体を統括し, 個別および班研究の推進, 研究者間の有機的連携, 周辺分野との交流, 新分野の開拓等を通して重点領域研究の効果的進展を計ってきた. 本年度に得られた実績は以下のように要約される. (1)学会報告, 原著論文等を通じ, 格研究班の班員および公募研究者の研究の進捗状況を把握し, 今後の研究に対する有効で適切な助言を行った. 助言に当っては, 本年度が研究の初年度である点を特に考慮した. (2)各研究者の持つ特徴ある装置, 技術および材料を調査し, 今後の共同研究への足がかりを作った. その結果, 材料と技術を異にする研究者の間で複数の共同研究体制が発足した. (3)運営委員を中心として, エネルギーの授受と転換に欠損を持つ疾病を調査するグループが発足した. 本年度は特にイオン輸送ATPase,ATP合成酵素ミトコンドリア呼吸酵素系に関する疾病を調査した. 遺伝病の遺伝子レベルの検討等, 今後の研究/検討推進の方向が出された. (4)バイオエナジェティックスの研究者としての物の見方, 考え方に立って, 周辺領域への積極的な進出が可能かどうか, 周辺領域の技術がバイオエナジェティックス分野に導入できるかどうか等, バイオエナジェティックスの新しい局面を開拓するべく調査研究を行った. (5)62年末に, 公募研究者をふくむ全班員の参加による研究会を行った. この研究会に於て, 各研究の進捗状況と成果を評価委員(総括班員より選出)が厳しい評価と助言を行った. また研究によっては今後, 総括班員がより直接的な指導を行うこととした.
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