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マカカ属サルのグロビン遺伝子の種内および種間変異

研究課題

研究課題/領域番号 62618504
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

竹中 修  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (00093261)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード霊長類 / マカカ属 / カニクイザル / グロビン遺伝子 / 分子進化 / 重複遺伝子 / 不等交叉
研究概要

ニホンザルなどマカカ属のサルは19種を数え, アフリカ北部のバーバリーマカクの一種を除き, アジア大陸とそれに沿った島々, および東南アジアの島嶼に広大な分布域を有し, ヒト以外の霊長類では最も繁栄している属である. このマカカ属の分子レベルでの系統や進化に関する研究は, 血液タンパク質の電気泳動による分析とその集団遺伝学的解析やタンパク質の一次構造比較による方法が取られてきた. 本研究においては, 以上の研究を一歩進めヘモグロビンの遺伝子, とくにαグロビン遺伝子の構造の研究に着手した. ヒトα1グロビンのエクソン1およびエクソン3をプローブとして制限酵素地図法によりカニクイザルの, インドネシア(14頭), マレーシア(17), タイ(6), フィリピン(18)等, 地域集団間の差異を検出した. 高等霊長類では二重複して存在するとされているαグロビン遺伝子が三重複している例が特にマレーシア及びインドネシア, スマトラ産のカニクイザルに多く見いだされる等地域変異が観察された. マレーシアのカニクイザルでの不等交叉によると思われる三重複遺伝子の頻度は50%に達していた. ついで構造決定を目的として, カニクイザル核DNAを制限酵素BamHIで切断し, 15Kb以上の分画をEMBL3をベクターとして大腸菌に組み込みクローニングした. 現在二次選択を行っており大量調製の後構造を決定する. またニホンザルについての地域変異を明らかにするべく, 大分県高崎山, 鳥取県若桜, 長野県志賀高原等のニホンザルから血液試料を採取しDNAを調製しつつあり今後試料を増やす予定でいる. さらに他のマカカ属サル, アカゲザル, ブタオザル, セレベス島のマカク,バーバリーマカクについての分析を行う予定である. またカニクイザルで発見された不等交叉を起しやすい遺伝子構造を明らかにし, その様な構造の生物進化に果たす役割についても考察を加えたい.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Akiko Takenaka: J.Molecular Evolution.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Akiko Takenaka: J.Molecular Evolution.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Osamu Takenaka: Kyoto University Overseas Research Report of Studies on Asian Non-human Primates.6. 1-14 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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