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ヒト遺伝子DNAを導入した形質転換メダカの開発

研究課題

研究課題/領域番号 62619503
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

尾里 建二郎  京都大学, 教養部, 助手 (90026790)

研究分担者 若松 佑子  京都大学, 教養部, 助手 (20026800)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード形質転換魚類 / 遺伝子導入 / メダカ / マイクロインジェクション / ヒトDNA / クリスタリン遺伝子
研究概要

1.ニワトリδ-クリスタリン遺伝子のメダカへの導入
魚類に外来のDNAを導入して形質転換動物を作出すま技術はまだ完成されたものがない. この技術を開発するために, 日本産メダカにニワトリのδ-クリスタリン遺伝子を導入する実験を行った. 443個のメダカ卵母細胞の核にδ-クリスタリン遺伝子を導入して, 222個お1日胚を得た. これらの生存胚について, レンズ形成期から孵化直前まで4つの発生段階を取って, 遺伝子の発現を調べた. 組織の種類を問わず, いづれかの組織で遺伝子が発現している個体の割合は胚の発生の進行と共に4%から52%まで急速に増大することが明らかになった. このようにδ-クリスタリン遺伝子の発現は全体として発生段階依存的であった. これを個々の組織について調べると, まずレンズ組織では, 組織形成が最も活発に行われる時期にのみ発現が見られた. また, 非レンズ組織では, 発現は最初に脊索や筋肉などの中胚葉組織に見られ, 後になって外胚葉, 内胚葉を含む多くの組織で見られた. これによってδ-クリスタリンの発現は特異的な要因と非特異的な要因によって制禦されていることが明らかになった.
2.ヒト遺伝子のメダカへの導入
ヒトのがん遺伝子rasとmycをメダカの卵母細胞に注入して, 胚の発生と生長に対する影響を調べた. ras遺伝子を注入して得られた2日胚39個の中, その後に発生異常が見られたもの14個, 孵化したもの20個, 孵化後30日生存したもの8個体であった. mycでは, 2日胚51個, 発生異常5個, 孵化36個, 30日生存23個体であった. ras遺伝子注入個体では発生異常と孵化後の生長の遅れが特徴的に見られた.
次世代を得ること, 遺伝子の導入を生化学的に確認することが今後の課題である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 尾里 建二郎: 実験医学. 5. 553-554 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Inoue: Cell Differentiation.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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