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野性から導入したマウスリボソームRNA遺伝子の発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 62619506
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

鈴木 仁  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40179239)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードリボソームDNA / NOR / コンジェニックマウス / Mus musculus castaneus
研究概要

野性マウスのリボソームDNA(rDNA)クラスターを実験用マウスに導入するに当り, 本年度は野性マウスを中心にrDNAの染色体分布のスペクトラム及びrDNAのDNAレベルの変異について解析した.
1.代表的な実験用マウス数十種のrDNAクラスターの染色体分布はこれまで考えられてきたようにNo12, 15, 16, 18, 19の5対の染色体の動原体近傍にのみ位置していた. なお用いた方法は銀染法とin situ hybridization法である.
2.アジア産を中心とした野性マウス30匹についてrDNAの染色体分布を調査したところ, そのスペクトラムは実験用マウスのそれとは異なるものであった. すなわち上記の5対以外にも, No11に頻繁に観察されたし, 地域によってNo10, 17, 9, 8にも随時観察することができた. いずれのクラスターも動原体近傍にのみ観察された. 調査の固体数を増せばさらに新しい染色体上にrDNAクラスターが発見されるのではないかと考えている. 本実験の最大の成果は5対の染色体上にrDNAを持つ実験用マウスにさらに最大5対に新たなrDNAを導入することが可能であることが判明した点である.
3.今回判明したマウス(Mas musculas)のrDNA染色体分布のスペクトラムはrDNAが染色体サイズの小さいものに有意に片寄って分布していることを示した. また各集団でスペクトラムが異なっているので, rDNAクラスターが染色体間を動きまわっていることを暗示している. これらのことはrDNAのゲノム内均一化機構に伴う非相同染色体間の相互作用と何らかの因果関係があるものと推察される.
4.現在, 台湾産野性マウス(Mus musculus castaneus)中のcastaneus特異的なrDNAクラスターをDBA/2CrSIcに導入中で, バッククロス第2代まで得ている. 今後導入の結果, 既存のrDNAクラスターの発現がどのよう干渉されるのかを調査する予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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