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細胞接着分子カドヘリン分子群の差次的発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 62620509
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

竹市 雅俊  京都大学, 理学部, 教授 (00025454)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1987年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード転写制御 / 細胞接着 / カドヘリン / CDNA / 遺伝子
研究概要

三つのタイプのカドヘリン(E, P, N型)のcDNAを, マウス培養細胞などより分離し, その全塩基配列を決定した. 予想されるアミノ酸配列から, これらのタイパク質の構造について以下のことが明らかになった. (a)どの分子も, 膜通過部位と考えられる疎水性アミノ酸配列を一箇所もっており, 膜タンパク質であることが確認された. (b)三つの分子のアミノ酸配列には, 50-60%の相同性がみられた. 相同性の程度は分子の領域によって異なり, 細胞質領域が最も高く, 次ぎに細胞外領域のN末端部分が高かった. 細胞外領域の基部は相同性が最も低かったが, ここではいくつかのシスティンが保存されていた. (c)各分子の細胞外領域には, 特有なアミノ酸配列の繰り返し構造が検出され, しかもこれらの配列はタイプ間で保存されていた.
つぎに, カドヘリン遺伝子のクローニングを行うため, マウス胚DNAより遺伝子ライブラリーを作成し, P型カドヘリンのcDNAによりスクリーニングを行った. これまでに, 13kb, 18kb, 12kbの三つのクローンを得てその塩基配列の分析を行った. その結果, これらに含まれるエクソンの合計は1.4kbで, これはmRNA(3.3kb)の約半分を占めること, また, エクソンはいずれも数10bpから300bpの大きさに分断されていることがわかった. また, サザンブロットの結果を考え合わせると, 遺伝子の全長は70kbp以上にわたるものと考えられる. このようにP型カドヘリンの遺伝子は, 長いイントロンの中に小さいエクソンが点在する構造をとっていることが明らかになった.
今後は, 遺伝子全体の構造を明らかにするとともに, 転写制御領域を決め, 細胞へのDNAトランスフェクションの手法を用いて, カドヘリン遺伝子の転写制御機構を探る.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Takeichi: Trends in Genetics. 3. 213-217 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hatta: J.Cell Biol.(1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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