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運動系における受容体作用の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 62623504
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関浜松医科大学

研究代表者

芳賀 達也  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (30011646)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードドパミンD2受容体 / ムスカリン受容体 / GTP結合蛋白質 / G蛋白質 / 再構成 / レセプター
研究概要

1.ブタ線状体よりリコール酸で可溶化したドパミンD2受容体をゲルろ過クロマトグラフィー(Ul+orgel AcA 34)でG蛋白質と分離した後, 別に精製したG蛋白質(Gi, Go)とリン脂質中に再構成させた. 再構成標品は〔^3H〕スピロペリドール(〔^3H〕SP)に高い親和性(Kd 65 pM)を示した. ドパミンによる〔^3H〕SP結合の阻害曲線の非線形最小二乗法による解析結果は, ドパミンに対して異なる親和性を持つ2つの部位があるという仮定を支持した. 高親和性および低親和性部位の結合解離定数は納1および100μMと算出された. 高親和線部位の割合は, G蛋白質を加えないときの約10%から, 加えるG蛋白質の量と共に約60%にまで増加し, GTPの添加でG蛋白質の量に関係なく約10%に減少した. アンタゴニストである〔^3H〕SPやスルピリッドの結合はGTPの影響を受けなかった. GiとGoを較べると, Goのほうがより低い濃度で高親和性ドパミン結合を増加させる傾向があった. GiあるいはGoを百日咳毒素で処理した後受容体と再構成すると, GTP依存性高親和性ドパミン結合はみられなかった. 以上の結果は, 部分精製ドパミンD2受容体の少なくとも50%がGi, Goいずれとも相互作用することを示し, 生体内でD2受容体が両者を活性化することを示唆する.
2.ブタ大脳よりGi, Goと異なる新しいG蛋白質Gnを調整した. 再構成実験で, ブタ大脳より精製したムスカリン性アセテルコリン受容体がGi, Go, Gnいずれともほぼ等しい親和性で相互作用することがわかった. 3.ムスカリン受容体のアミノ酸配列中の部分ペプチドを合成し, ヘモシアニンと結合させたものを抗原として, サブタイプ特異的な抗体の調整を試みた. 現在の所, 脳ムスカリン受容体と反応するが心臓ムスカリン受容体とは反応しない抗体1種を得ている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Ohara: Molecular Pharmacology.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Haga: in "Neuroreceptors and signal transduction"(eds.S.Kito etal.)Plenum Publishing Co.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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