研究課題/領域番号 |
62810003
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
和気 典二 宇都宮大学, 教養部, 教授 (20125818)
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研究分担者 |
森田 明義 ケージエス株式会社, 商品開発室, 副長
斎田 真也 製品科学研究所, 基礎人間工学部, 主任研究官
菊地 正 筑波大学, 心理学系, 助教授 (80161420)
和気 洋美 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80122951)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 触覚刺激装置 / 触感度 / 2点弁別閾 / 加令の効果 / パチニ-小体 / 圧の計測 / 触覚ディスプレイ / 振動刺激素子 / 触2点弁別國 / 感覚代行 |
研究概要 |
平成元年度では、過去2年間の成果をふまえて2種類の装置を試作完成させた。 1)触覚刺激装置の試作並びに精神物理学的評価 先ず触感度や解像力を容易に測定する装置として、触覚刺激装置の実用化をはかり、それを用いて触感度や2点弁別閾を測定した。5個のソレノイド素子が支持盤に取りつけられた。その特徴は素子間の空間的距離を容易に変えられるところにある。これらの素子の動作をマイクロコンピュ-タによって制御するためのインタ-フェイス並びに制御ソフトウエアを開発した。そのため、各素子間の時間間隔や各素子の提示時間を容易に変えることが可能となった。また各素子に加える電圧を制御することによって、触圧を変えることが可能となった。この装置を実験に供する利点は圧や提示時間並びに振動周波数を明示することである。この装置を用いて、物理的評価を行なう簡便法も検討された。この装置を用いて、触感度における加令の効果を検討したところ、加令の効果はパチニ-小体の感度の低下をまねく。さらに、振動刺激の2点弁別閾はVon Freyの毛を用いたものより小さくなる。 2)触覚ディスプレイの物理的・精神物理学的評価 前年度試作された高解像触覚ディスプレイを評価するため、マイクロコンピュ-タで制御するためのソフトウエアの開発をした。それを用いると、ディスプレイ上に任意のパタ-ンを提示することができる。次にひずみ計を用いて、各素子の圧の計測を試みたところ約15%のバラツキがあることが判明した。もちろん各列毎に電圧を可変することができるので、実際の実験ではバラツキはもっと小さくなる。この装置を用いて幾何学的パタ-ンを知覚させたところ、パタ-ンの提示の仕方によってよく知覚されることがあることが明らかとなった。
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