研究課題/領域番号 |
62810004
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鳥居 修晃 (1988) 東京大学, 教養学部, 教授 (50015012)
大山 正 (1987) 東京大学, 文学部, 教授
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研究分担者 |
渡辺 武郎 東京大学, 教養学部, 助手 (90210913)
山本 豊 帝京大学, 文学部, 助教授 (40134423)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
鹿取 廣人 東京大学, 教養学部, 教授 (80012300)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 知覚-運動系障害 / 検査 / 訓練システム / 脳傷害者 / 空間視 / プログラミング / 訓練 / 知覚運動協応 / タッチパネル |
研究概要 |
従来心理学が提供してきた心理学的検査法や訓練法は、反応系も含めた多様な障害を併せ持つ対象者には不充分であったし、検査者側の労力や時間の負担も大きかった。本研究では、これらの問題点に対処しうる検査・訓練システムを設計・試作し、対象者に対して実際の適用を試みた。試作された検査・訓練システムは,コンピュータ制御により検査・訓練の自動化・所要時間の短縮化が可能であり、結果の分析もその場で瞬時に行える。また、視覚刺激、音声刺激など多様な刺激呈示、反応に対するフィードバックが可能であるばかりでなく、被験者に要求する反応も、容易なものを採用している。また、現場の検査者のプログラミングに対する負担を無くすため、基本プログラムのモジュール化等、ソフトウェア開発の際にも、様々の配慮がなされた。 実際に開発され、試用された検査・訓練プログラムは、主として、麻痺の認められる脳障害者等の視空間認知の異常に対するものであったが、この範囲内では、本検査・訓練システムは充分に有用性を示したと言えよう。これまで、コンピュータを用いた検査・訓練は非人間的であり、被験者の動機づけを著しく下げるとの指摘もなされてきたが、本研究の結果をみる限り、検査・訓練の流れに充分な注意を払い、刺激呈示や要求する反応の様態を考慮し、充分なフィードバックを与えるならば、このような問題は生じないと思われる。長所としての、検査・訓練時間、結果の分析の時間の短縮化は予想通りであった。ただプログラミングに際しての上記の配慮の必要性は今後もしばらく変らないであろう。また、装置の規模、可搬性については、かなり問題が残っている。
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