研究課題/領域番号 |
62810005
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
|
研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
小川 隆 明星大学, 人文学部, 教授 (30050850)
|
研究分担者 |
真辺 一近 明星大学, 人文学部, 助手 (80209676)
出口 光 明星大学, 人文学部, 講師 (90188699)
小美野 喬 明星大学, 人文学部, 助教授 (00062323)
菅野 衷 明星大学, 人文学部, 教授 (60062311)
DEGUCHI Hikaru Meisei University・Faculty of Humanities and Social・Assistant Professor
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
|
キーワード | 画像処理 / 実験的行動分析 / 反応トポグラフィー / 反応計測 / 自動反応形成 / 行動対比 / 多元スケジュール / デンショバト / ヒトの子供 / 行動観察 |
研究概要 |
本研究は画像処理法を行動分析に適用して有効に開発しようと目指したものである。1.2次元上での解析と行動対比実験への応用 Pear et al.(1982)による画像処理は行動の応置検出に限られていたが、これに加えて角度検出も可能にし、これによって回転反応の自動記録化を考案した。スキナー箱でハとのキィつつき反応と回転反応とを形成する設定で行動対比を検討した。Hinson & Staddon(1978)によって指摘されたスケージュールが強化から消去へ移行したコンポーネントに、強化率に変化のないコンポーネントの「その他の反応」が移行する現象は明らかには認められなかったが、異種反応間でも負の行動対比が示された。また、正刺激から負刺激に変化した直後に向きを変える反応が認められ、これは局所的行動比と明らかに対応すると思われる。2.3次元上での解析と自動反応形成実験への応用 実験箱上部のカメラと側方のカメラの併用により、上下運動を含む3次元的解析を可能にし、実験箱内の空間分割の下での反応の生起頻度の推移を分析した結果、この方法によるとPear et al(1982)画像処理法より一層、被験体の位置・方向の特定に有効なことが明らかにされた。自動反応形成時、ハトのキィつつき反応と上下運動を含む頭部の移動を追跡した結果、両反応は時期を追って並行して安定するのではなく、キィつつき反応は早期に安定するが、頭部の移動は位置・方向に関して変動を重ねながら集束する過程を示した。3.ヒトの子供の行動観察への応用 子供の遊び場面でビデオテープに記録された空間位置に関する画像処理を行い、2種のインターバル記録法を比較分析した結果、2種の記録法によるデータは過大視され、総インターバル記録法によるデータは過小視される傾向が認められた。この傾向の発見は観察者の直接記録からは明確には得られなかったものである。
|