研究課題/領域番号 |
62840001
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 (1988) 東京大学 (1987) |
研究代表者 |
成相 恭二 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (50012844)
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研究分担者 |
中村 宣夫 キャノン生産技術研究所精密第2研究室, 室長
松井 吉哉 キャノン事務機研究所, 所長付き部長
本田 捷夫 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10016503)
小平 桂一 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (60012845)
山下 泰正 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (50011458)
MATSUI Yoshiya Canon
NAKAMURA Nobuo Canon
松居 吉哉 キャノン, 事務機研究所, 所長付き部長
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
22,200千円 (直接経費: 22,200千円)
1988年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1987年度: 15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
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キーワード | 高次非球面の製作と検査 / エア・シュミット・カセグレン・カメラ |
研究概要 |
大口径の望遠鏡の分光器に必要になるF/1カメラ実現の前段階として、F/1.4のエア・シュミット型カメラを試作し、高次非球面の製作・検査方法の確立を試みた。一般的にはこのカメラの3つの要素である補正板、主鏡、副鏡の全部が非球面になるが、今回は主鏡が球面になる解を見つけたので、補正板と副鏡が非球面であるカメラを製作した。 研摩はコンピューター・コントロールによる研摩機を用い、研摩と測定を繰り返しながら行った。補正板は12回の創成研摩により、形状精度0.15μm以下、Rmax1.0μm以下に、副鏡は5回の創成研摩により、形状精度0.2μm以下に製作した。 単体検査は干渉を用いた方法で行った。特に補正板の検査については、2つの螺旋形の回折格子を使ったConstant Radial Shearing干渉形を使って行った。なお、この干渉計は分担者本田捷夫と東京工業大学大学院学生の茹慶新君によって考案された世界ではじめての装置である。 カメラの組立ては高精度を保証できる「玉押し」を使って行った。 性能評価は線像強度分布からMTF値を出して行った。製作誤差のために理論値より低い値が得られたが、今回作製したカメラとしては充分実用になる値である。今後の課題としては製作中の測定方法の精度を向上させることが望まれる。
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