研究課題/領域番号 |
62840003
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小平 眞次 (1988) 木更津工業高等学校専門学校, 電気工学科, 教授 (50042627)
小平 真次 (1987) 木更津工業高専, 助教授
|
研究分担者 |
稲谷 順司 国立天文台,野辺山宇宙電波観測所, 助教授 (20134629)
中村 強 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 教授 (50042619)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1988年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1987年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
|
キーワード | 準光学系 / 薄膜アンテナ / スパイラルアンテナ / ミキサ / SIS / SWL / サブミリ波 / 電子ビーム露光 / ミキサー |
研究概要 |
昭和62年度から昭和63年度の2年間にわたり、準光学系を用いたサブミリ波ミキサの高性能化に関する研究を行なった。これは微弱な宇宙電波を観測するために、サブミリ波スーパーヘテロダイン受信機の高性能化を目的としている。この研究により得られた成果を以下に記す。 1.超電導薄膜アンテナとして、ボータイアンテナとスパイラルアンテナを用いたミキサの検討を行ない、特にスパイラルアンテナのパラメータをスケールモデルにより求めた。 2.給電アンテナとミキサおよびミキサとIF増幅器との整合回路の設計とシミュレーションを行ない、実用的な帯域幅を得た。 3.超半球レンズでのガウンビーム伝播をシミュレーションして、ビーム系広帯域設計のための、開口面アンテナとしての半径の限界を求めた。 4.ミキサに使用するための超電導ジョセフリン接合の製作プロセスの改良を行ない、微細な接合をえるための条件を求めた。 5.サブミリ波ミキサの製作および性能測定システムを構成し、評価を行ない。338GHzにおいて雑音温度300Kを得た。 6.サブミリ波ミキサにおいて、直列ジョセフリン素子のコヒーレント動作を実験的に観測した。 以上の成果を得て、ほぼ研究目的を達成することができた。しかし、 1.安定で小型かつ掃引可能なサブミリ波発振源の開発をする。 2.サブミリ波で、指向性と整合回路の特性を実測し、性能の改善を図る。 3.ジョセフリン素子の電流密度およびギャップ電圧を高め、より微細な接合を得るため製作プロセスを改良する。 が、今後解決すべき課題として、より一層の研究開発が必要である。
|