研究課題/領域番号 |
62840010
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩坂 泰信 (1988) 名古屋大学, 水圏化学研究所, 助教授 (20022709)
小野 晃 (1987) 名古屋大学, 水圈科学研究所, 教授
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研究分担者 |
紀本 岳志 紀本電子工業, 専務取締役技術開発研
増沢 敏行 名古屋大学, 水圏化学研究所, 助手 (40023858)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 大気SO_2 / 低濃度SO_2 / SO_2モニタリング |
研究概要 |
本研究は、化学発光を用いて、バックグランドレベルの亜硫酸ガス濃度の検出装置の開発を目的とした。装置開発は、2年次にわたって実施され、初年度は化学発光の計測部分の試作装置により、発光強度や光強度計測の適性感度に関する室内実験をし、基礎データを集積した。次年度は、試料大気採集部分の作成、安定試薬の発光試薬の流量調整、最適混合状態を作るための装置の制作・テストが行なわれ、その後、野外で装置全体の性能をテストした。 第1年次の結果から、発光強度の測定は、当初計画していた光子計測法によらずとも目標の亜硫酸ガス濃度が観測可能と判定され、光強度の計測は光電子倍増管のDC出力成分のみとした。 第2年次は、試料大気中の亜硫酸ガスの固定、発光試薬の混合等について検討を加えた。安定剤として、蟻酸アンモニウム:2μMと水酸化ナトリウム:0.1mMの混合溶液を、発光剤として、硫酸セリウム:5mMと硫酸:100mMの混合溶液を使用することとした。化学発光の状態は、発光試薬の混合状態に著しく依存する。実験の結果、細いチューブに、試料及び発光剤を流し、そのチューブを渦巻き状にして光電子倍増管の前面に装着する方法を採用した。 野外観測では、検出限界を試せなかったが、pptレベルの濃度を10分程度の時間分解能で計測可能であった。今後、装置の軽量化と自動化、窒素酸化物の混入や発光剤の劣化の影響、について検討が必要であろう。
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