研究課題/領域番号 |
62840021
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
上坪 栄治 (上坪 英治) 一橋大学, 商学部, 教授 (60111697)
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研究分担者 |
菊山 宗弘 放送大学, 助教授 (90131010)
吉本 康明 関西医科大学, 教養部, 教授 (30124225)
平本 幸男 放送大学, 教授 (50011440)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1987年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | ストロボ型遠心顕微鏡 / 車軸藻類節間細胞 / 真正粘菌変形体 / オオセキシヨウモ / 見かけの粘度 / ウニ卵細胞質 / 原形質流動 / 非接触電気刺激法 / ストロギ型遠心顕微鏡 / フラスモ節間細胞 / 皮層下アクチン繊維束 / 遠心加速度 / 高性能遠心顕微鏡 / ストロボスコープ / 可変リアルタイム微分処理機能 / 電子回転計 |
研究概要 |
世界初のストロボスコ-プ方式高性能遠心顕微鏡の試作に成功した。これによって約4〜1900xgの範囲の任意の遠心加速度場における細胞およびその部分の挙動・状態とその変化をvideo-enhancel contrast光学系により観察・記録できる。対物レンズは60×(NA0.7)まで使用でき、従来の各種遠心顕微鏡のいずれより高い分解能をもつ。加えて、ビデオカメラC2847(“super eye")のreal time微分処理機能により、無色透明・無染色の生きた材料をNomarski DIC像同様のshadow-cost像として観察できる。検出能も高い。遠心中の試料の照準・X-Y方向への走査・倍率変換も自由である。コンデンサ-の取扱いも通常の光顕と同様。遠心加速度の急激な増減も自在に制御できる。遠心中の試料への非接触電気刺激法も開発・実用化した。詳細はKamitsudo et al Protoplasma152:148-155(1989) 新型高性能遠心顕微鏡を用い次の研究がおこなわれた。(1)車軸藻類節間細胞細胞質の見かけの粘度測定、(2)遠心加速度場における真正粘菌変形体の原形質流動の観察(3)オオセキショウモ細胞葉緑体の挙動におよぼす光の作用、(4)遠心加速度場における車軸藻類節間細胞原形質流動の研究、(5)ウニ卵細胞質の機械的構造、(6)プロカイン付活したウニ卵の堅さの変動など。この外、車軸藻節間細胞のアクチン繊維束上の兎ミオシンの滑り運動の研究が進行中である。 以上のごとく、新型高性能遠心顕微鏡は動・植物生理学・細胞生理学などの諸分野において極めて有用な研究手段であることが実証された。そこで、細胞運動・細胞骨格系の生理学的研究で活躍中の7名が、この高性能機を共同利用しユニ-クな研究を行なう計画をたてた。平成2年度総研Aとして特別費を申請中である(代表 上坪栄治)
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