研究課題/領域番号 |
62850013
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
生田 孝 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (20103343)
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研究分担者 |
岸岡 清 大阪電気通信大学, 工学部, 助教授 (50109881)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 画像処理 / 能動型画像処理 / 光学顕微鏡 / 焦点深度改善 / ステレオ観察 / 3次元コンボルバー / 位相差顕微鏡 / 実時間画像処理 / 3次元光学伝達関数 |
研究概要 |
本研究における高解像光学顕微鏡用の焦点深度改善処理は、デフォーカス量を一定範囲で連続変化させ画像積分するとともに、これによって生じる高域減少を高域強調フィルターで補正する方式を基礎にしている。本研究は著者らが提案している能動型画像方式をこの焦点深度改善処理に応用、能動型3次元コンボルバーにより画像観察と並行して焦点深度改善を実行するとともに、多人数の観察者に対し同時じにステレオ観察を実現するシステムを試作する事が主目的である。 初年度(昭和62年)の研究経過としては、まず本体部となる光学顕微鏡(オリンパスBHS)を改造し、ピエゾ駆動素子を複数組み合わせた高速3次元試料移動機構を組み込んだ。さらに正負荷重付画像積分用のフレームインテグレータ及び制御用パーソナルコンピュータを含めたシステムの主要部を完成させた。加えて液晶シャッター眼鏡によるステレオ観察部もシステムに付加した。このような能動式焦点深度改善処理システムを用いてインコヒーレント照明下における透過像あるいは反射像の焦点深度改善に適用した所、N.A.〜0.7程度の対物レンズを用いて±10μm程度以上の焦点範囲全域でほぼ合焦点に近いシャープな立体像を得る事ができた。焦点範囲はさらに拡大可能と考えられる。次年度(昭和63年度)においては、まず処理画像をパソコンに収集できるようにするとともに、高速ネットワークを通じて画像データ解析用ワークステーションとのオンライン結合を実現した。これにより負荷の重い画像解析をワークステーションで実行できる。また本方式を位相差顕微鏡に応用する事を考え、その3次元結像特性の解析を行うとともに焦点深度改善処理のための高域強調フィルタ関数を求めた。予備的な実験によれば位相差顕微鏡においても同様な焦点深度改善ステレオ観察が可能である事が示されている。
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