研究課題/領域番号 |
62850023
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料力学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森本 吉春 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20029573)
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研究分担者 |
山瀬 晴義 ブリジストン, 工業用品技術生産本部, 研究員
辻次 善之 共和電業, 技術部, 次長
瀬口 靖幸 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20031073)
YAMASE Seigi Bridgestone Corporation
TSUJITSUGU Yoshiyuki Kyowa Electronic Instruments
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | ひずみ計測 / 画像処理 / 実時間計測 / 非接触計測 / 非破壊検査 / 走査モアレ法 / シフト法 / モアレ法 / ホログラフィ干渉法 |
研究概要 |
格子を描いた試料をテレビカメラで撮影するだけで、非接触実時間で、その試料の変位やひずみの分布をモニタテレビ上に表示する計測機を製作した。その具体的内容は以下の通りである。 1.計測の基本原理を確立した。変位分布を求めるには、テレビ画面の走査線を間引ことによりモアレじまが発生する走査モアレ法を用いた。ひずみ分布を求めるには、モアレのシフト法を用いた。さらにモアレじまを見やすくするための演算(和、積、差の絶対値など)による効果も調べた。また、フーリエ変換を用いたモアレ法を開発し、これを更に発展させたPダマール変換を用いたモアレ法も開発した。 2.二画面分のフレームメモリを利用して、モアレ法、シフト法、走査モアレ法を実時間で行うことができるハードウエェアを製作した。これらの種々の機能をパソコンのメニューとして容易に選択できるようにした。 3.上記カメラとは別に、アダマール変換によるモアレ法と同等の効果を示すテレビカメラアダプタを製作した。より美しいモアレじまを得た。 4.得られた画像からひずみ分布などを美しく表示されるための汎用画像処理プログラムPIMPOMを作成した。 5.試料に格子線を容易に描くために、貼りつけシールのゴム格子やゴム印格子を製作した。 6.本装置をシミレーション画像に適用し、有効性を確認した。 7.ゴム帯板など実部材の変位分布やひずみ分布を計測した。 8.ホログラフィ干渉のキャリアパターンに適用し、微小変位分布を計測した。 今後、より多くの物体への適用を試みる予定である。また高速度ビデオカメラなどと組合せたい。本装置の市販化も促進したい。光学フリーエ変換による実時間処理も行いたい。
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