研究課題/領域番号 |
62850061
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安部 憲広 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (00029571)
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研究分担者 |
栗川 喜治 ダイキン工業, 生産技術研究所, 研究員
滝 寛和 三菱電機, 生産技術研究所, 主任
谷内田 正彦 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20029531)
辻 三郎 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029527)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 深い知識 / 組立て法 / 分解法 / 故障診断 / 説明図理解 / グラフィック / 説明文理解 / 組立て / 分解 / 説明文 / 説明図 / 定性分析 / 定量分析 / ソリッドモデル / 機械要素 / 機能 / 分解・組立て / 隠面消去表示 |
研究概要 |
一般に工業分野で用いられる機器は設計された人工物であるため、その設計情報から機器の振舞をもとめることが可能であ。それだけではなく対象の診断を行う際の分解や組立て方法も対象機器の構造情報からもとめることができる。したがって診断時の分解・組立てを指示するインタフェ-スの自動化も行うことが可能となる。本研究はこのような総合的な診断システムの自動構築システムの実現方法の確立を目標とする。これらの目標を達成するため以下の研究を行なった。 (1)分解教示コンサルテ-ションシステムの作成 :対象機器の設計情報(主として機器を構成する各部品の形状と機能)を用いて対象を完全に分解するすべての方法を求め、その中から検査すべき部品を取り出す手順と、その指示をグラフィクス表示するシステムを作成した。特にグラフィクスの生成には使用者が分解対象を誤認しないよう工夫した。 (2)機器の組立て法を利用した分解法と振舞いの算出 :(1)の手法では対象をいくつかの単位に分けて分解できないため、対象機器が大きくなると分解に要する手間が大きくなる。そこで(1)とは逆に標準的な組立て手順を利用した効率の良い分解手順を求める研究を行った。標準的な組立て手順を示す典型例として組立て指令文をとり、与えられた指示を正しく解釈するシステムを作成した。解釈の正しさを検証し、誤りがあれば誤りの原因を求める能力をシステムに与えた。その結果を用いて対象機器の動作及び効率の良い分解法が算出できた。 (3)組立(分解)説明図の理解 :効率のよい分解(組立)法の説明には必ず図が添付されている。したがってこの図を計算機が認識できれば、効率的な分解法をを獲得することが容易になる。図に出現する各部品のモデルは設計情報で与えられているため、モデルとのマッチングをもとめることができればよい。しかし部品の姿勢について予測ができないとマッチングを効率良く行うことは困難である。しかし分解や組立て図では説明や部品間の軸合わせ等を示す補助線が用いられているため、それを手がかりに姿勢の予測ができ、一つの部品の姿勢が決定されるとその制約を相手の部品に伝播させることにより説明図の認識が可能となる。研究年度内に説明図を完全に解釈することはできなかったが、補助線の検出はほぼ満足の行く結果を得ることができた。
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