研究課題/領域番号 |
62850104
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岸田 英明 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (30016513)
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研究分担者 |
上杉 守道 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (20151780)
加倉井 正昭 竹中工務店, 技術研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 杭 / アースアンカー / 地盤 / 基礎構造 / 摩擦 / 原位置試験 |
研究概要 |
建築基礎に用いる杭の周面摩擦力やアースアンカーの引き抜き抵抗力などの推定は、現在のところ現場載荷試験や経験則に頼っている。本研究では、基礎杭の周面抵抗・引き抜き抵抗および建築用永久アンカーの引き抜き抵抗力を簡便に求める新手法として原位置摩擦試験機の開発および試作を行った。本研究は以下のようにまとめられる。 1.杭やアースアンカーの周面摩擦抵抗の基礎となる土と構造材料の摩擦について最近の研究成果を総括した。砂や粘土と構造材料の摩擦抵抗に関する基礎的研究の成果から摩擦抵抗を求めるには、杭周面などでの垂直応力の性質を解明する必要がある。 2.杭の周面に作用する側方土圧に関する研究成果の現状を原位置試験と理論解析に分けて総括した。現在までに開発された原位置試験は、地盤の水平方向土圧を求めるための装置もしくは試験機と地盤の摩擦抵抗を測定するものが多く、摩擦抵抗と摩擦面の垂直応力を同時に測定する装置はごくわずかである。理論的研究による杭周面などの応力解析も未だ十分な推定を行える段階には至っていない。 3.海外で広く普及している3成分コーンをもとに、側方土圧を測定できる原位置摩擦試験機を試作した。周面摩擦抵抗を測定するフリクションスリーブの一部を薄肉にして、側方土圧による歪を測定することはこれらの他に、先端抵抗および間隙水圧も測定する。圧縮荷重および水圧を載荷して各測定値の間の相互関係を明かにした。 4.力学的条件が明確な模型砂地盤を用いて室内実験を行い、試作した原位置摩擦試験機の性能を評価した。その結果から、従来の原位置試験機では測定できなかった摩擦抵抗と側方土圧(摩擦面の垂直応力)を同時に測定出来ることを示した。
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