球状孔低ひずみ法の小型高精度化

• 研究課題/領域番号: 62850116
• 研究種目: 試験研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 資源開発工学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 岡村 宏 熊本大学, 工学部, 教授 (40040373)
• 研究分担者: 小池 克明 熊本大学, 工学部, 助手 (80205294) ; 尾原 祐三 熊本大学, 工学部, 助教授 (50135315) ; 菅原 勝彦 熊本大学, 工学部, 教授 (60109668)
• 研究期間 (年度): 1987 – 1988
• 研究課題ステータス: 完了 (1988年度)
• 配分額: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円); 1988年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円); 1987年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
• キーワード: 球状孔低ひずみ法 / 岩盤応力 / 高精度 / 球状孔底ひずみ法

研究概要

地下に空洞を建設する場合、岩盤の初期応力および空洞周辺岩盤応力を高精度で測定することは空洞の設計およびその安定性評価のために極めて重要である。本研究は、岩盤応力測定のための球状孔低ひずみ法を開発し、その小型高精度化を図るとともに、これを地下空洞岩盤に適用し、岩盤応力の実態を究明しようとするものである。以下に得られた成果を要約する。
1)1本のボアホールで完全な3次元岩盤応力を測定するための新しい岩盤応力測定法を開発した。岩盤応力はボアホールの球面状の孔低の16ヶ所のひずみから決定される。これらの応力を高精度に決定するためのゲージの配置を検討し、その位置にひずみゲージを貼布するための球面16素子モールドゲージを開発した。
2)本方法を用いると高精度の岩盤応力が決定できることを理論的検討と立方体供試体を用いた実験により確認した。
3)本方法を地下空洞周辺岩盤に適用し、空洞まわりの応力分布を測定した。この結果、空洞周辺のゆるみ域のひろがりや岩盤強度を推定することができた。