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安定な表面修飾小胞体を用いる標的指向性薬物運搬体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62850151
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関京都大学 (1988)
長崎大学 (1987)

研究代表者

砂本 順三  京都大学, 工学部, 教授 (80037811)

研究分担者 岩本 清  エーザイ, 筑波研究所, 基礎製剤研究員
渡辺 純男  エーザイ, 筑波研究所, 基礎製剤グループ長
近藤 寛樹  長崎大学, 工学部, 助教授 (60038057)
原 耕平  長崎大学, 医学部, 教授 (80039495)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
キーワードリポソーム / リピドミクロスフェア / 標的指向性薬物運搬体 / 細胞特異性
研究概要

可能な限りの薬効の向上と毒性・抗原性の低減のための「ミサイル療法」の確立のために、水溶性薬物のキャリヤーとしてのリポソームおよび脂溶性薬物のキャリヤーとしてのO/Wーレシチンエマルジョンを選び、これらを細胞特異性多糖で被覆する方法を確立、実用化のための検討を行った。
1.リポソームおよびエマルジョンを被覆する多糖としては、被覆効率、被覆後の安定性に優れているプルランを基盤としこれにマンノース、ガラクトース、シアル酸等の単糖を化学修飾する方法を新しく開発した。
2.リポソームの多糖被覆を既に確立した方法で行ない、細胞特異性および組織指向性を検討した。1ーアミノグルコース残基、カルボキシメチル残基、およびシアル酸残基を修飾したプルランで被覆したリポソームは、マクロファージによる貧食性が極端に抑制されることを見出し、網内系を回避しうるキャリヤーの開発に目途を開いた。
3.O/Wーレシチンエマルジョンを多糖で被覆することにより、エマルジョンのコロイド安定性を飛躍的に向上させることに成功した。特に生理条件下5mMCa^<2+>および150mMNa^+の存在下でさえエマルジョンの会・融合を完全に抑制できることを見出し、エマルジョン系のドラッグキャリヤーの有用性を向上させえた。
4.O/Wーエマルジョンはリポソームよりもサイズが10倍近く、また通常大きい負の表面電荷を付与している。そのため多糖被覆によっても細胞特異性および組織指向性に大きな効果はえられなかった。しかし、特にマンナンで被覆した場合のみは例外で、極めて高い肺および肝への集積性が認められ、両組織への脂溶性薬物のミサイル療法の途が開けた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Anders Carlsson: Bull.Chem.Soc.Jpn. 62. 791-796 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Iwamoto: J.Pharm.Sci.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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