| 研究課題/領域番号 |
62850157
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| 研究種目 |
試験研究
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
高分子合成
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| 研究機関 | 明治大学 |
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研究代表者 |
仲川 勤 明治大学, 工学部, 教授 (60139459)
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| 研究分担者 |
久保田 昇 旭化成工業, 研究員
樋口 亜紺 明治大学, 工学部, 助手 (30189766)
KUBOTA Noboru Asahi Chemical Industry
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| 研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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| 研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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| 配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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| キーワード | ポリ塩化ビニル / 透析膜 / 溶質透過性 / ドナン効果 / 塩排除率 / 耐放射線性 / ポリスルホン / メタリルクロリド共重合体 / ジチオカルバメート |
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| 研究概要 |
ポリ塩化ビニルとN-メチル-N-カルボキシメチルジチオカルバミン酸ナトリウムと反応させ、置換率を異にするジチオカルバメート化PVC(以下PSDC)を合成し、製膜した。この膜は耐放射線性を有するすぐれた金属イオン透過性を示した。さらに、この改質の実用化をはかるために、ポリスルホンをクロルメチル化し、同様にN-メチル-N-カルボキシメチルジチオカルボミン酸ナトリウム(SDC)と反応させ、SDC化ポリスルホンを合成した。SDC化ポリスルホンならびに比較のため合成したトリエチルアミン(以下TEA)化ポリスルホンより非対稱膜を調製し、透析実験を行った。SDC化ポリスルホン非対稱膜はTEA化ポリスルホン非対稱膜より10〜200倍の透水量を示した。これは、かさ高いSDC基が膜中に水を取り込むためと推定した。銅キレート化ならびに紫外線照射したSDC化ポリスルホン膜はポリエチレングリコールの分画性ならびに塩排除率が未処理膜より向上した。ドナン手術を仮定した塩排除の式に、膜電位測定ならびに収着実験より求めた有効電荷密度と熱力学的分配係数の値を与えて、排除率を算出し、これを実験値と比較し、良い一致を見た。本研究で得られた透析膜は、現在市販の低圧透過透用の透析膜よりすぐれていることが示された。この膜はCo-60からのγ線照射に、40Mrodまでの線量で安定であった。
つづいておこなったメタリルクロリドは単独では高分子量の連合体が得られなかったが、アクリロニトリルとの共重合体で高分子量のポリマーを得、SDCと反応させて良好な膜を得ることができた。しかし、共重合体として用いたアクリロニトロリルの極性効果でSDCの置換率が低く良好な透析性能を示さなかった。この膜の耐放射線性はポリスルホンをベースとした前述のSPC他ポリスルホンと同様に、外観、強度に影響が見られず耐放射線性が示された。
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