研究課題/領域番号 |
62860010
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
川岸 舜朗 (1988-1989) 名古屋大学, 農学部, 教授 (50023445)
並木 満夫 (1987) 名古屋大学, 農学部
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研究分担者 |
山下 和雄 名古屋大学, 医学部, 助教授 (70022796)
近藤 恭司 名古屋大学, 名誉教授 (60023363)
山下 かなへ 椙山女学園大学, 家政学部, 教授 (40080113)
大澤 俊彦 名古屋大学, 農学部, 助教授 (00115536)
並木 満夫 名古屋大学, 名誉教授 (90023374)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | SAMマウス / ゴマ / セサミノ-ル / ビタミン / 過酸化脂質 / カテキン / 老化抑制効果 / ビタミンE / 老化(SAM)マウス / 抗酸化性 |
研究概要 |
1)まず本研究に特に適合したて試験動物として老化促進モデルマウス(SAMマウス)飼育、繁殖を行なった。このマウスは老化しやすいため繁殖が困難であったが、恒温恒湿飼育室の新設、飼育箱の改良そのための検討を重ねようやく以下の実験に使用し得るものとした。また老化度について外見的、生化学的評価方法の研究検討を行い、更にゴマの投与試験方法についても検討した。一方ゴマ油精製副産物より新抗酸化性物質sesaminolの単離精製について超臨界抽出、大型カラム分離の研究を行いかなり精製度の高い試料を得ることができた。 2)SAMマウスにすりゴマ添加試料で長期飼育した結果、50%添加では高脂肪食の影響が強くでたが、眼の周辺の病変、肝臓過酸化脂質、リポフスチンなどで抑制効果が認められた。 3)ラットのビタミンE欠飼育で増大する血漿、肝臓の過酸化脂質、赤血球溶血率、血漿のpyruvate kinaseが白ゴマ、焙煎ゴマ油、ゴマサラダ油で+E群とほぼ同レベルに抑制さされることが示された 4)上記同様の実験でE欠による過酸化脂質増大抑制効果は白ゴマより黒ゴマの方がやや強かった。またゴマ皮部のみの投与でも抑制がみられたが、これも黒の方が白ゴマよりすぐれていた。ただ黒色色素抽出物の0.5%添加ではとくに効果が認められなかった。 5)SAMマウスのE欠飼料による過酸化脂質の増大はsesaminolの0.1%の添加で抑制がみられた。またCCl_4添加による胆臓血漿の過酸化脂質増大もsesaminol添加で抑制された。 6)茶カテキンの生体内抗酸化、老化抑制効果の試験をSAMマウスにより行なったが、生育阻害などの影響がみられ十分な研究に至らなかったが、わずかにE+カテキンで過酸化脂質の抑制が認められた。 以上全く新しい実験であったが、かなりの成果をあげることができた。
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