研究課題/領域番号 |
62860016
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
猪内 正雄 岩手大学, 農学部, 助教授 (10003782)
|
研究分担者 |
及川 良一郎 及川自動車株式会社, 社長
立川 史郎 岩手大学, 農学部, 助手 (70142891)
酒井 秀夫 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (70126069)
後藤 純一 高知大学, 農学部, 助教授 (90127928)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
キーワード | 小形運材車 / 木寄集材 / ランニングスカイライン / 設計 / 試作 / 性能評価 / 機械性能 / 作業性能 |
研究概要 |
1.研究目的と方法 クレーンあるいはウインチを用いるこれまでの小形運材車の木寄集材能率を改善するために、軽架線による木寄集材装置つき小形運材車を試作・開発することを目的とする。このために、62年度には、(1)設計理念の確立、(2)基本設計、(3)試作機の組み立て、63年度には(4)試作機の機械性能測定、(5)試作機の作業性能測定、(6)試作機の評価を行った。2.設計概要 試作機の設計条件としては、(1)運材機能率:積載容量2m^3、走行速度4km/h、(2)木寄集材機能部:対象材300kg、材地傾斜±20度、最大木寄集材距離100m、搬器走行速度1m/s、(3)積込み・荷おろし機能部:グラップローダ容量0.3m^3とした。また各部の設計概要は、(1)ベースマシンおよび運材機能部:既製のRM8TWD-ASをベースマシンとして、エンジン出力33PS、4輪駆動、4輪操舵、総重量3tとする。(2)木寄集材機能部:ランニングスカイラインシステムによって木寄集材が可能なように、探索つきの全高5mのタワー、最大張力900kgの径8mmワイヤロープ200m巻込可能なウインチドラム2個を装着する。(3)積込み・荷おろし機能部:旋回角度270度、場程4.5mのグラップルロータを装着する。 3.試作機の機械性能 ベースマシン、ウインチ、グラップルローダについて各々機械性能を測定した結果、ほぼ設計値どおりの値が得られた。 4.試作機の作業性能 作業能率の測定、集材コストの算出、荷掛手の労働負担の測定を行った結果、ほぼ設計値どおりの値が得られた。 5.試作機の評価 従来のクレーン付小形運材車と比較して評価した結果、(1)集材能率約2倍、(2)集材可能距離約2倍、(3)労働生産性約3倍、(4)使用域±20度、(5)集材コスト約50%、 (6)荷掛手の労働負担約20%減であり、今後これまで小形運材車が入りにくかった傾斜地および非皆伐地に広く使われるものと期待される。
|